マッキンゼーが予測する未来―――近未来のビジネスは、4つの力に支配されている

  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478069431

感想・レビュー・書評

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  • マッキンゼーだからという贔屓目なしに、現在の社会の諸問題と資本が向き合うべき点について、多量のデータに基づき解説されています。
    新興国あたりのデータなどはまだまだ浅い本が多いのでかなり参考になりました。

  • 本書で予測される未来での事象のうち、特に注目したのは以下でした。

    I.STEM (科学、技術、工学、数学)分野を専攻する学生の比率は、2008年時点での世界平均23%に対して、シンガポールの54%を筆頭に、中国42%、台湾35%、韓国35%と続いています。ちなみに日本は21%。今週のエコノミスト誌には、数学とコンピューター分野で最も評価された論文トップ1%の数で、トップ15大学のうち、9が中国(香港含む)及びシンガポールの大学との記事が掲載されたました。

    II.2025年までにFortune500社中、230社が中国を筆頭とする新興国の企業となる、とのことです。ちなみに、先日、同誌はタイのチャロン・ポカパン(CP)グループ会長の子息により買収されると発表されました。

    III.平均寿命が長くなると同時に、投資収益率が低下することにより、高齢者がより長く働かざるを得ない可能性があります。これにより、世界で労働力人口に占める高齢労働者(55歳以上)の比率が、2014年の14%から2030年の22%へ上昇することが予想されています。

    上記3つを勘案すると、超文系である私が高齢期を生き延びるには、STEM分野を学びなおし、新興国企業(中国やインドの)で、体力・健康を温存して長く働くよう精進することが必要になる、ということでしょうか。

  • 昔読んだ本

    以下の4つの力により近未来のビジネスは支配されるという内容
    ・経済の重心の移動
    →アジア・ラテンアメリカ・中東
    →都市への集中
    ・テクノロジー
    ・地球規模の老化
    ・Flowの高まり
    →資本・国家・人・企業間の関係性が複雑化

    過去の数値の推移から連続的な線を引くとこうなる、というものでこれからの未来がどうなっていくかについて知ることができる。

    FACTFULLNESSもそうだが、すぐに直接的な利益が得られる内容というよりはその後行動選択の軸になるものなので、読んだ上でどう活かすかは自分次第だろう。
    これらの観点を踏まえて、今後の行動選択していきたいと思う。

  • 人口変化や新興国の状況、技術による今後起こりうる世界を予測したもの。将来のビジネスのあり方を考えるのに役立った。

  • マッキンゼーのネタ本。どれもトレンドを押さえていて反論の余地はないものばかり。大企業だけでなく、中小企業も否応なく巻き込まれる社会環境の変化が整理されている。

    日々の変化は微々たるものであっても、時間軸を広げると激変していることが多い。ましてや、20世紀初頭ならともかく、21世紀になると変化のスピードは速い。速すぎる。だからこそ、巨大企業でさえ追いつけない技術、ビジネスモデルの変化が多発しているのだ。

  • なかなか刺激的でよかったです

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