アップルさらなる成長と死角 ジョブズのいないアップルで起こっていること

著者 :
  • ダイヤモンド社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478107263

感想・レビュー・書評

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  • iPhoneやiPadなど今や私たちの生活に欠かすことの出来ない製品を生み出すApple社のスティーブ・ジョブズが居なくなり、ティム・クックの元での同社の歩みとこれからについてITジャーナリストの著者が書いた一冊。

    本書を読んでコンパックからやって来たティム・クックがオペレーション部門で徹底した在庫管理を行ったことが評価され、現在のCEOとなるまでの経緯やジョブズとクックの方針の違いも明確に知ることができました。
    また、中国での製造工場での問題や環境への取り組み、個人情報保護など多岐にわたり同社との関わりや同時期に台頭してきたGoogleやFacebookとの関係やについて書かれていて勉強になりました。

    そんな本書の中でも個人情報保護の観点から見るAndroid端末とiPhoneとの違いは印象に残りました。

    本書を読んで同社がイノベーションを起こし、他に類の見ない商品で私たちの生活を再度激変させてくれることに期待したくなる一冊でした。

  • 2019年4月28日読了。元アップルのマーケティング担当という著者による、ジョブズ亡き後のアップルの強さ・目指す姿とその困難な道のりとは。地味な印象のある現CEOティム・クックだが、ジョブズの全くの苦手分野であった在庫管理・サプライヤー管理などを彼が一手に引き受け改善を進めたオペレーションのスペシャリストであり、利益という点では現在もバリバリに結果を示している凄腕の経営者であるということがよく分かった。G社やF社のように、ユーザーの個人情報を売って広告で設ける会社と違い、アップルは「個人情報保護」を最重要事項に掲げ、その社是と魅力的なプロダクトでユーザーに選ばれることを目指す会社なのか。M社も含め他の会社では真似できないユニークな存在として、アップルには今後も存在感を示し続けていってほしいものだ。

  • Apple好きにはなかなかよいかと。クック氏が偉大なCOO資質を備えたCEOであることの強みが理解できた!

  • ジョブズがいなくなり、CEOがティム・クックとなったAppleはどのようになったのか。新しいものを生み出すイメージの強いAppleだが、ティム・クックの功績も素晴らしいことが分かる。今後Appleがどのように発展するのか、はたまたその反対となるのか・・楽しみになる本だった。

  • アップルの収益向上はブランド力だけではない。
    クック氏によるサプライヤーの強化に尽きる。
    特技である無駄を無くすという縁の下の力を発揮しての結果。ジョブズ氏がイノベーションの天才なら、クック氏は構造の徹底したスリム化の天才。
    しかし、今後はアップル独自の揺るぎない製品が必要。他と一緒では限界がある。

  • 必然的に攻勢の創業者に比べ、二代目は守勢というのが古来から定番で、アップルもその線で手堅く勢力を維持拡大している。本書はジョブズのあとを継いだティムクックに焦点を当て、協調性に富みオペレーションの達人である彼の強みが、ジョブズ後の最適解だったという見解をとり、異論のないところかと思う。トランプ問題や対中関係など時代の推移の中、ジョブズが存命ならかえって事態が悪くなっていた可能性の指摘は確かに頷け、本書の主旨を凝縮した主張と感じた。概ね順調なアップルだが、反面、イノベーションが影を潜め、ブランド志向化しつつある現状は、アップルらしさとは何かという問いに繋がる。が、それは三代目の課題なのだろう。

  • アップル好きではありますが
    アップルのこれまでの出来事 歴史?考え方
    アプローチが分かってとても勉強になった。

  • 東2法経図・6F開架:KW/2019//K

  • Appleに関する本は、これまでどうしてもジョブズが中心になる印象だった。 そんな中でクックに関する話をこれだけ書いた本というのが、まず珍しい。 内容、著者の主張は概ね同意。 今のAppleについて、良い点も悪い点も出しつつ卑下する内容になっていないのが、個人的には良いと感じた(ネット記事などは、ディスってるのばかりだし)。
    著者と同じく、今後のAppleの動向を追っていきたいと思う次第である。

  • 2019年38冊目。満足度★★★☆☆

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著者プロフィール

ビジネスコンサルタント

「2022年 『イーロン・マスクはスティーブ・ジョブズを超えたのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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