共感資本社会を生きる 共感が「お金」になる時代の新しい生き方
- ダイヤモンド社 (2019年11月14日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478109335
感想・レビュー・書評
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共感資本社会。高橋さんのポケットマルシェはとても具体的な取り組みだと思う。生産者とのつながりを大切にする。たしかに今の僕らに欠けている部分。
一方の新井さんのeumo の取り組みはイマイチ理想論であるようにも思える。結局は元締めであるeumoが稼ぐことになるのでは?とどこかで思ってしまった。共通の通貨がすでに存在している以上、その縛りからは解放されることは決して無いと思う。消費する事で生産者と繋がり相互に助け合う。そのこと自体は非常に共感できる。ポケットマルシェ、のぞいてみたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「共感」のキーワードで固め読みしてるうちの一冊。新しい通貨eumoの立上げを行なっている新井さんと東北食べる通信やポケットマルシェの高橋さんの対談本。既存の資本主義社会の矛盾やシステム上の限界をそれぞれに感じている中で「幸せ」をどう作っていけるか、という話。
共感というキーワードで読んだけど、共感自体の定義や意味の確認はなく、共感でなくても良いかなという感じもした。どちらかと言うと人と人との「つながり」「間」「コミュニティ」の方がしっくりくるし、対談中にもキーワード出していたけど社会関係資本との違いはいまいちわかりにくかったかな。
人だけでなく自然や環境への共感という話も出ていたり、共同体感覚みたいなキーワードも出ていたけどだとしたら「資本」という言葉が浮いてくる。まぁ社会関係資本に倣ってそのまま使ってるだけのような気もしますが、既存システムのどこが問題だと思っていて、どこを変えたいと思っているのか、大枠の問題意識や方向性にそれこそ共感できるからこそ、対談というやり方の雑さだけでぶん投げてしまってるのがちょっともったいないかなという印象でした。 -
強く思うのは、大人として幸せな生き方をしなければならないなということ。そのために短絡的に楽だからと自分らしさに蓋をせず、1人1人が個性を発揮して生きる覚悟をもって選択肢を増やしていくことが必要と感じました。
・いまの社会システムは、稼ぐことを目的化しているが故に同質化、効率化、排除を求める傾向にある。価値に多様性がなく、戦後貧しくて食うのに精一杯だった時代をずっと引きずっている。
・今を手段化している。
↑これらは最近読んだビジネスの世界(山口周さん)や、人新世の資本論(斎藤幸平さん)にもつながることが書いてあった気がする
・都会はコントロールしやすいように作られていて、何でも思い通りになると思ってしまうのも無理はない
↑私も兼ねてから感じていて大共感!
・幸せとは人や自然と交わること -
対談集であまりみのない理想論を語っている。
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何か自分のこと言われているようで。
自分も未来のために今を犠牲にしてるなぁと。
今を生きないともったいない! -
対話式だったのでサクサク読めた。
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2021.57
・コミュニティとしてソリューションを提供する
・使うことでつながりが増えるお金のデザイン
・「間」を育むために必要なものは地域にある -
著者はあらゆる社会問題の根本的な問題は「選択」ができないこととし、多様性がある社会にしていく必要がある、と述べています。
そこで存在感が大きくなりすぎて、手段であったはずが、いつしか目的になってしまっている「おかね」に注目し、その再定義を試みます。
その新たなお金で作りたい社会が著者が共感資本社会と呼ぶそれぞれの個人やコミュニティが大切にしたい価値基準を大切にできる仕組みや社会。
人と人との関係性、人と自然との関係性など、効率や成長を追い求めるあまり見えづらくなってしまった関係性に再び目を向けようとしたり、自然な豊かさを取り戻そうとする試みは、自分の生き方を問い直すいいきっかけになりました。