WHAT IS LIFE?(ホワット・イズ・ライフ?)生命とは何か
- ダイヤモンド社 (2021年3月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478111079
作品紹介・あらすじ
本書は、ノーベル生理学・医学賞を受賞した生物学者ポール・ナースが、「生命とは何か?」について、語りかけるようなやさしい文体で答える一冊。
著者が、生物学について真剣に考え始めたきっかけは一羽の蝶だった。12歳か13歳のある春の日、ひらひらと庭の垣根を飛び越えた黄色い蝶の、複雑で、完璧に作られた姿を見て、著者は思った。
生きているっていったいどういうことだろう? 生命って、なんなのだろう?
著者は旺盛な好奇心から生物の世界にのめり込み、生物学分野の最前線に立った。本書ではその経験をもとにして、「細胞」「遺伝子」「自然淘汰による進化」「化学としての生命」「情報としての生命」の生物学5つの重要な考え方をとりあげて、生命の仕組みについての、はっきりとした見通しを提示する。
・・・あなたの出発点がどのレベルにあろうと、そう、たとえ科学って苦手だなぁと感じている人も、怖がらないでほしい。この本を読み終えるころには、あなたや私や繊細な黄色い蝶、そしてこの惑星上のすべての生き物が、どのようにつながっているか、より深く理解してもらえるはずだ。私と一緒に、「生命とは何か」という大いなる謎に迫ろうではないか。(本書の「まえがき」より)
感想・レビュー・書評
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地球では、無生物から生物への変化が1回だけ起こったか、地球外の宇宙空間の何処かから生命がもたらされた。
それが進化して現在の地球上の生物になっている。
宇宙を過去に遡っていくと、ビックバンが起こる直前の1点に行きつくように、
地球上の全生物を過去に遡ると、1つの最初の生物にたどり着く(らしい)。
現生物と異なる起源を持つ生命体も生まれたのかも知れないが、痕跡は残っていないということだ。
私は、中途半端に物理なんぞを勉強したせいか、生命の存在が不思議でならない。
生物の存在そのものが、熱力学の第2法則に反しているとしか考えられない。
時間と共に秩序だった状態から無秩序な状態に向かうエントロピー増大の法則の真逆だ。
生物は細胞でできているとか言われても、もっと細かく見れば分子の集まりで、要するに原子からできている。
生き物が持っている"遺伝子"だって物理と化学の法則に従う安定した原子の集まりにすぎない。
生き物は死ぬ。
死ぬ瞬間というのはないかも知れないが、死ぬ前と後で何が違うのか不思議だと思う。
身体を構成している原子の集まりとして見れば同じではないのか?
本書「生命とは何か」は、今だに正確な定義もなく謎だらけの"生物"について考えてみようという本だ。
図や絵が欲しいと思ったが、学術書ではなくエッセイみたいな内容なのでこれで良いのだろう。
特に目新しい情報はなく、これまで"生命"の謎についてあまり考えたことがない人向けのようだ。
著者は、「進化する能力を備えるもの」が生物であると定義している。
そのためには「生殖」「遺伝システム」「遺伝システムの変動」の3つの特性が必要と言っている。
こう定義されると、最初の生物はどの時点で生物とみなされるのかが気になる。
無生物から生物になる瞬間については、いろんな説があるがどれも納得できない。
スタップ細胞と同じで、再現できないものは認めるわけにはいかない。
最近やっと悟ったことがある。
生きていると、どこかしらガタがくる。
血圧が高くなったり、骨や筋肉が弱ったり、内臓もどこかしら調子が悪くなったり。
プログラムされた「遺伝システム」で、いつか生き物は死ぬようにできている。
何らかの病名を付けられて死ぬ。
生物にとっては "生きていること" 自体が(熱力学の第2法則に反しているという)病気なのだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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にゃんちびさん
猫も読むのが遅いです。寄り道しながら読む癖があるので、、、
しかし読みたい本は増えますよね。欲深いと身を滅ぼす。その見本のよ...にゃんちびさん
猫も読むのが遅いです。寄り道しながら読む癖があるので、、、
しかし読みたい本は増えますよね。欲深いと身を滅ぼす。その見本のような猫です。今日も本を読まずに、読みたい本を探す。多分ビョーキですね、、、2021/03/14 -
あはは、わかります!
私はどんどん本を買ってしまい、積読を増やしてしまいますよ。。ビョーキなんです笑
でも、せいぜい自己破産するくらいなんで...あはは、わかります!
私はどんどん本を買ってしまい、積読を増やしてしまいますよ。。ビョーキなんです笑
でも、せいぜい自己破産するくらいなんで、自己完結のよい趣味だと思っています⭐︎
同じビョーキの人と話すの好きです♡笑2021/03/14 -
にゃんちびさん
ちょっと前までは、図書館から借りた本を優先して読んでいましたが、段々と追い付かなくなって、、、面倒だから買ってしまえ!になり...にゃんちびさん
ちょっと前までは、図書館から借りた本を優先して読んでいましたが、段々と追い付かなくなって、、、面倒だから買ってしまえ!になりました。
そのお陰で、しなくて良いダイエット中です。
にゃんちびさんも、お身体に無理がありませんように、、、2021/03/15
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【感想】
筆者のポール・ナースは酵母研究の第一人者である。分裂酵母の研究過程において、細胞周期を制御するcdc2という遺伝子を発見し、ノーベル賞を受賞したことは本書でも語られている。
酵母がなぜ生物学的に重要かというと、構造がとてもシンプルで研究しやすいからだ。
人間やラットの身体で細胞実験するには身体の構造が複雑すぎる。余計な生理的ファクターが実験結果に影響を与えてしまうことも少なくない。
それに比べて、酵母はヒトと同じ真核生物ではあるものの、つくりは非常に単純だ。加えて増殖がかなり速く、遺伝子組み換えもしやすく、倫理的問題も無い。実験室で簡単に操作できる「モデル生物」として、このうえない優れものなのだ。
さて、タイトルにもなっている「生命とはなにか?」という問いに、筆者は次のように答えている。
①自然淘汰を通じて進化する能力を持つ
②境界を持つ物理的な存在である
③化学的、物理的、情報的な機械である
この結論を見たとき自分は、「ずいぶん教科書的な答えだな…」と感じてしまった。欲を言ってしまえば、「生命とは〇〇なのだ!」と踏み込んだ回答が欲しかったなぁ、と思うところ。といっても、生物とはそれほどまでに複雑で名状できない存在であるということかもしれないし、学者という立場上、あまり大風呂敷を広げることもできないのかもしれない。難しいところだ。
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フランシス・クリックは、DNA→RNA→タンパク質への情報の流れが、全ての生物に共通するものだとして、分子生物学の「セントラルドグマ」と名付けた。これに呼応する筆者の言葉が、本書で私が一番面白いと思った部分である。
「生命の化学的基礎におけるこうした深い共通性は、驚くべき結論を指し示している。なんと、今日地球上にある生命の始まりは『たった一回』だけだったのだ。もし異なる生命体が、それぞれ何回かにわたって別々に出現し、生き延びてきたとしたら、その全子孫が、これほどまで同じ基本機能で動いている可能性はきわめて低い。」
筆者は、酵母というシンプルな生命体に備わっているシステムが、全生物に共通した機能であったことに驚きを感じている。生物が複雑化していく中でも基本機能は変わることないとすれば、そこは進化と淘汰のメカニズムの埒外にある器官であり、「生命とは何か?」の本質に迫るものに違いないからだ。それは普段から細胞の基礎研究を行っている者だからこそ感じ取れる凄みなのだろう。
こうした「その道のプロ」による専門的気づきは、やはり面白い。ここを徹底的に深掘りしてほしかったなあと思う。
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【本書のまとめ】
1 細胞
生命体の基本は細胞。すべての細胞がそれ自体で一つの生命体であり、たった一つの細胞が分裂を繰り返すことで形作られていく。
2 遺伝子
染色体によって、分裂する「細胞」の世代間と「生物」の世代間との両方で遺伝子が運ばれている。細胞が分裂するたびに、中に含まれている遺伝子一式がコピーされ、新しく作られた2つの細胞間で均等に共有される。
遺伝子変質の鍵となる特性を備えているのはDNAである。DNAには、A,T,G,Cという4文字のアルファベットが、DNAの螺旋階段に「三文字単語」として配列されており、この単語の多くがタンパク質のアミノ酸パーツに対応している。三文字単語をもとに、細胞に「〇〇というアミノ酸をタンパク質に加えろ!」と指示しているのだ。
20世紀の終わりまでに、私たち人間のものも含めて「ゲノム」の配列を決定できるようになった。
生命は常に実験を行い、革新し、世界を変化させ、また、変化する世界に合わせ適応し続けている。これを可能にするために、遺伝子は、安定し続けることによって情報を保存する必要があるのだけれど、ときには大幅に変化しなくてはならない。その結果が自然淘汰による「進化」だ。
3 自然淘汰
生物の進化のメカニズムは自然淘汰によるものだ。
自然淘汰は、適者生存、すなわち競争できない個体の排除につながる。このプロセスの結果、特定の遺伝子変化が個体群に蓄積し、生存種の形や機能に永続的な変化をもたらすことになる。
自然淘汰による進化が起きるためには、生命体が3つの決定的な特性を備えている必要がある。
①繁殖する能力があること
②遺伝システムを備えていること
③その遺伝システムが「変異」を示し、その変異が生殖過程で受け継がれること
自然淘汰が効果的に機能するためには、生物は死ななければならない。自然淘汰が、有害な変異と有益な変異をふるいにかけ、特性を次世代に受け継ぐのだ。
研究の結果、ほとんどの生き物が、酵母のcdc2遺伝子と酷似した遺伝子の作用によって、細胞分裂を制御していた。一つの生命体が枝分かれして色々な生命体へと変化したにも関わらず、細胞周期の根本的な制御メカニズムはほとんど変化しなかったのだ。
4 化学としての生命
「生命は化学だ」という考えは、意外なことに、ビールやワインの製造過程において、単純な微生物である酵母がアルコールを作るプロセス、つまり「発酵」の研究に端を発している。発酵は人類の長年の関心事だったのだ。
酵母細胞はブドウ糖をエタノールに変える。こうした化学反応はあらゆる生物の細胞内で起こっている。化学反応が生命を司る分子を作り出し、それが細胞の成分や構造を形作っている。
そうした膨大な化学反応を「代謝」と呼ぶ。発酵につきものである酵素は、細胞の代謝の基礎となる、ほとんどの化学反応を実行しているのだ。
5 生命とはなにか
①自然淘汰を通じて進化する能力を持つ
②境界を持つ物理的な存在である
③化学的、物理的、情報的な機械である
生物学者の中には、他の生き物に完全に依存しているため、ウイルスが本当に生きているとは言えないと結論づける者もいる。だが、よくよく考えてみれば、生命のほぼ全ての形態が、他の生物に依存している。例えばわれわれ人間も、腸内細菌や単細胞真核生物といった、たくさんの微生物を体内に宿しているのだから。
生き物は、その全てが密接に絡まり合って生きている。現在の地球上の生き物の誕生は、35億年の歴史の中でたった一回だけ起きた奇跡であり、すべての生き物は、われわれと親戚関係にある。だから地球上の生命を貴ぶ必要があるのだ。 -
生命とは何かについて、一般人にも分かりやすいように5つのステップで説明がされていた。私の高校レベルの生物の知識では、全てを理解することは到底出来なかったが、現代の生物学で判明している流れは知ることが出来た。
同タイトルでシュレーディンガーが1944年に出版しているため、情報のアップデートのため本書を読んだ。
私が理解出来た範囲だと。全ての生物は「細胞」からできており、細胞が化学反応や物理法則に従い、情報の相互作用によって、生物としての生命活動の機能をしているということ。
生物学者や教科書によっても、生命の定義は若干異なるが、
授業では、「MRS GREN」とされ、運動・呼吸・感覚・成長・生殖・排泄・栄養摂取の英単語の頭文字を取っている。
遺伝学者ハーマン・マラーは、「進化する能力を有するもの」。
ダーウィンは、「自然淘汰による進化」。
著者は、「進化」「境界」「化学的、物理的、情報的な機能を有するもの」この3つの原理が合わさって生命は定義される。
理解できない範囲は、奇跡や神の仕業として思考ロックしてしまうが、全ての奇跡は化学で説明されることを願う。 -
タイトルの通り、「生物って何?」というテーマに沿って、生物の謎が解明されていくストーリーで語られていて、非常に面白い。
生物学の知識がなくても、理系に苦手意識があっても 、「生物って不思議!」「生物ってそういう側面があるんだ!」と楽しめる内容。
個人的に好きなのがステップ4の『化学としての生命』
この章での「分子の世界が見える眼で、生きてる細胞を見ていると想像してごらんよ。科学的活性の沸き立つような大騒乱が、あなたの感覚に襲いかかるはずだ。」という所、そしてここからの十数行はニヤけてしまった。
ステップ5で引用されていたシドニー・ブレナーさんの言葉「数学は完璧を目指す学問。物理学は最適を目指す学問。生物学は、進化があるため、満足できる答えを目指す学問だ。」もすごく印象的。
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ノーベル賞受賞著者による科学読本。
衝撃的だった…
生命の持つ仕組み、機能に驚き、また時折り触れられる現代社会に対する言及に感じる科学的であることの重要性
心に留めたい言葉で付箋やメモが増えた… -
最初は高校生物の教科書風かなと思いながら読んでいたら、遺伝子に関する複雑な話や自分の研究の話も平易に解き明かしていて、さすがノーベル賞受賞者と。
ただ、いつの間にか幹細胞の話から、遺伝子組み換え、「合成生物学」まで、慎重に書かれつつも、環境問題や飢餓の克服のためならこれらの生物を利用してもいいのではという立場がにじむ。
いずれにしても高校生や中学生でも読めるよう、平易な、整理された文章で生物・生命についての著者の考えがまとめられており、たいへん面白かった。 -
ノーベル生理学・医学賞を受賞した生物学者ポール・ナースによる生命科学本。生命について「細胞→遺伝子→進化→科学→情報」の5段階の流れで解説される。著者が生物学を学ぶきっかけとなった黄色い蝶の話や、家族の話などを交えながら分かりやすく説明されている。細胞~進化の部分までは大方知っていたが、化学・情報の部分は何だろうと思って読んだがなるほどな感じで面白かった(若干難しい部分もあった)。新型コロナに関しても触れられていて、各国に感染対応に暗に指摘する部分もあり。
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生命とはなにか?この壮大なテーマに対し、科学の歴史ではこう考えたというアプローチ方法で説明を試みる。
本当に自分自身のことを不思議に思ってしまう。
この「生きている」という感覚は、本当に何なのだろうか?
その根源は何で、一体どう説明したらよいのだろうか?
分子、細胞から始まり、遺伝子を通じての情報の伝達へとつながっている。
理科の授業で習った、アデニン(A)・チミン(T)・グワニン(G)・シトシン(C)も懐かしさを感じてしまった。
もちろん細かくは覚えていないが、遺伝子の中にはDNAが組み込まれており、その配列がATGCの4種だけで構成されているということを思い出した。
結局のところ、生命とは情報なのではないか?という考えはある意味で的を射ていると思う。
コンピューターは「0・1」ですべてを制御している。
あらゆる生物にも遺伝子があり、その構成は4種の記号だけというのも、ロマンを感じる話である。
コンピューターは2種の記号。人間(というか生物)は4種の記号。
所詮はその程度の違いしかないということだ。
奇跡の地球という中で偶然に生まれた生命。
その悠久の旅の中で、我々は何故か変化を繰り返し、自然淘汰されていく中で生き残り、そして今に至っている。
これを旅と表現すれば、本当に不思議な道程である。
この旅に終わりがあるのかも分からないが、今現時点を考えると、まだまだ先は長いだろうと感じてしまう。
つまり人類はまだまだ変化していくし、ある意味で進化していくはずだ。
もちろん人類以外の生命についても、変化を繰り返し、適者生存の論理によって、絶滅したり生き残ったりしていくのだろう。
そういう視点でこれらを見ていくと、生命とはなにか?人間とはなにか?意識とはなにか?などと連続して思いを巡らせてしまう。
人類は、未知なるものを解明しようと、懸命の努力を重ねている。
しかし、未だに解明できていない課題は多い。
むしろあらゆる事象の数%しか解明できていないとも言われている。
そんな巨大な壁を前にして、我々は立ち竦んでしまう。
しかし、そんな大きな壁に対しめげずに挑んで来たのが、人類の歴史なのである。
すべての謎を解明できなくても、ほんの少しずつでも進展していることが、我々にとって大事なことなのではないだろうか。
無知の知を説いたのはソクラテスか。
人類の歴史が記録として残されているものは、ほんの数千年にも満たない。
遺跡や土器などを含めても、数万年前まで遡ることが限界だろう。
人類の中で未知のものを解明しようと挑んだ軌跡を追うことは難しい。
しかしながら、我々の細胞の中には、確実にその軌跡の情報がすべて刻まれている。
そう考えると、我々人類含めてあらゆる生物は、ものすごいことをしているじゃないか。
生命が誕生して何十億年か分からないが、そのすべてがこの小さな細胞の中の遺伝子の中のDNAに刻まれているのだから。
人類のような複雑な生物ですら、最初は数十億年前の小さな細胞から始まったと考えると、本当に感慨深い。
一体我々の細胞は何度コピーされ、変異して、今に至っているのだろう。
生命とは何か。
それを定義することは永遠の課題だと思うが、本書では「進化する能力を有するもの」という説を最有力としている。
この言葉も深いし、面白い!
本書では化学的アプローチで、生命とは何かを解き明かしているが、最終章で語った言葉が非常に印象的だ。
【今日地球上にある生命の始まりは、「たった1回」だけだったのだ】
生命は何度も何種類も生まれた訳ではない。
本当にたった1回生まれただけなのだ。
それが増殖を繰り返して今に至っている。
悠久の旅とは、まさにその通りなのだと思う。
(2023/6/10) -
わかりやすく書いてくれているが、私には難しいところが多々あった。それでも充分に、生命の複雑で緻密でシンプルな小さくて壮大なすごい世界を感じた。
現在も蔓延るコロナについても書かれている。
どんなに科学者が人類全体の為に頑張っても、知識もなく聞き入れる耳もない大衆に無駄にされてしまう悲しさ、悔しさ。何事も疑うことが悪ではない。自分に不都合な情報を一切合切、耳に入れないず反対することが悪に感じた。
人間も一生命体。他の生命体をおろそかにせず、どうすれば「よりよい」世界になるのか、知識を入れ、疑い、考え、試行錯誤して、「よりよい」生き方をした人間になりたいと矮小ながら思う。