すばらしい人体 あなたの体をめぐる知的冒険

著者 :
  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478113271

感想・レビュー・書評

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  • サラッと読みました。

  • 身体のこと・医療のことについて、知ったかしていたことに気付けた。
    今の生活や医療環境があるのは、長い歴史であらゆる人が奮闘して救おうとした結果である。
    また、身体の構造がおおよそ全て説明できることなのに、自分の知識は全くと言っていいほど浅く、そして間違っていた。
    歴史の大切さや、当たり前に疑問を持つことの大切さを学べたように思う。

    驚きを知識にしていくためには、後書きにあるように、今の時点をゴールにするのではなく、浮かんでくる疑問に対する答えを探していくことが大切だと腑に落ちた。

  • 人体や病気(発病・感染)の仕組みに関する素朴な疑問に始まり、医学の歴史や現代医療の技術の進歩など、人体と医療について網羅的に、しかも分かりやすく纏められていて、一般向けの入門書として最適。

    医療技術や新薬の開発がめまぐるしく進展しているが、そこは一通り触れられているとして、特に印象に残ったのは、一般の人が抱く医療についてのイメージと、現場で実際に行われている医療処置の実態の間のギャップ。

    例えば、血液に関しては
    ⚪︎医療現場では本人申告の「血液型データ」が必要なケースはまず無い。輸血が必要な場合でも、必ず患者本人の血液を用いた「クロスマッチ検査」を事前に行う。(輸血による血液型不適合を起こさない為)。
    ⚪︎同じく手術などで輸血が必要な場合でも、近親者等からの全量輸血を行うケースはまず無い。赤血球、血漿、血小板の各成分ごとに処理された血液製剤を使用する。(ウィルスや細菌による感染を防ぐ為)。

    こうした「ギャップ」が理解できれば、献血がいかに重要かが本当の意味で分かってくる。

    他にも

    ⚪︎最近は医療現場では少々の外傷では消毒薬を多用せず、生理食塩水で洗浄に留めておく。また傷口は乾かすのでは無く、逆に保湿成分(ワセリン)を用いて傷口を保護する。

    思わず「へー」となるくだりなど、特に医療との連携が必要な介護現場の職員にも大いに勉強になる。

    こまかな知識もそうだが、人体の仕組みや細菌、ウィルスの生態を理解する事で、医学的センスを身につける事ができる。なかなか難しいが、本書はそのガイドブックとして十分使えるし、より深く学びたいと思わせる啓蒙書としても、大いに楽しめながら読めました。

  • 印象に残ったコラムをまとめると、

    ・心臓から5リットルの血液が1分間で身体を1周 する
    ・食べたらすぐうんこしたくなる胃結腸反射
    ・医療現場で活躍する医療器具、器械、
    ・過去の偉人らのエピソードが多数、
    ・気体と液体と個体を瞬時に判別する肛門、
    ・輸血の時の血液型検査の話、
    ・肘をぶつけるとしびれるのは薬指と小指だけ、
    ・血中酸素飽和度を測るパスルオキシメーターの発 明者が日本人でコロナ禍の時になくなった、
    ・腕が1本4キロ、脚が10キロでも重さを感じずに過ごせる、

    などなど題名とおりすばらしい人体の仕組みを知的に冒険出来ました。

  • やっと読めた。
    ずっと読みたいなーと思っていた本。
    医療業界にいない(大昔は足突っ込んでたけど)のに、医療ネタが好きな自分にはたまらない本だった。
    めちゃくちゃ面白い!
    あっという間に読み終えた。

    医学の歴史も面白かった。
    自分が思っているよりも、医療の発展は、ごく最近なんだなー。と思う。

    この本は、生物学を学び始めた人にもオススメかも。
    本当に面白かった!

    読んでいて、特に「おお!!」「言われてみれば!!!」と思ったこと。

    ・「降りてきたのは固体か液体か気体か」を瞬時に見分け、「気体のときのみ排出する」という高度な選別ができるからだ。(92頁)→たしかに!!!!言われてみれば高度!!!

    ・脚気は「脚気菌」による細菌感染症であるとする説にこだわった森林太郎 = 文筆家 森鴎外 か同一人物(134-135頁) →!!!まさか同一人物とは知らなかった!!!

    ・アニサキスは一週間ほど経つと自然に死滅する。から、腸アニサキス症の場合は、鎮痛薬などを使って症状を抑えつつ、自然に症状が治るのを待つ。(要約)(273-274頁) →考えただけでつらい。。。。


  • ・1分間で全身の血液は一周する(心臓が1分で送り出す血液量5L(正常時)全身の血液量5L)

    ・食べたらすぐうんこしたくなるのは、胃結腸反射

    化学工場「肝臓」、肝硬変になると夜食必須
    一晩食べないだけで、二三日絶食と同じ飢餓状態に、

    ・健康という状態は極めて絶妙なバランスで保っている。ワクチンと副作用

    ・RNAワールド仮説

  • お腹が鳴るのは健康な証拠と知りまして、どんどん鳴らしていこうと勇気づけられました。エッヘン。

  • 動画で紹介されていた本
    難しい内容なのにすごくわかりやすくておもしろかった
    本の中で紹介された本もよみたい

    ここ100年とかで医学が大きく進歩してることがよくわかった

    あきらかに今のほうが、怯える病気も減ってるはずなのに、
    心をやんでる人が多くなってるのは何なんだろうかと思った

  • わかりやすく、読みやすい医学書。
    体のしくみや医学の歴史が簡単に書かれている。

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著者プロフィール

2010年、京都大学医学部卒業。医学博士。外科専門医、消化器病専門医、消化器外科専門医、感染症専門医、がん治療認定医など。運営する医療情報サイト「外科医の視点」は開設3年で1000万ページビューを超える。Yahoo!ニュース個人、時事メディカルなどのウェブメディアで定期連載。Twitter(外科医けいゆう)アカウントのフォロワーは18万人を超える。著書多数。

「2022年 『ココロギミック 異人と同人3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山本健人の作品

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