- Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478502631
感想・レビュー・書評
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「シニアビジネス」の続編。
ビジネスのノウハウを説明している本文は、正直言って、あまり興味が湧かない。
しかし、終章の「ジェロントロジーとその意義」、エピローグの「シニアビジネスで世界のリーダーになれる日本」はまったくそのとおりだと思った。
ここだけでも読む価値はある本だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
■団塊・シニア市場で企業が直面する「壁」は、次の7 つである。
A.【綿密な市場調査をしても顧客のニーズがつかめない「市場調査の壁」】→ 市場調査はあてにせず、「アナログ情報」を活用して、顧客の「全体情報」をつかむ。
B.【せっかく確保した見込み客が実際の顧客にならない「顧客開拓の壁」】→ 単に商品を売るのではなく、商品を利用した「体験」を売る。
C.【せっかくよい商品を作っても思うように売れない「商品営業の壁」】→ 実際に商品・サービスを体験した顧客に、商品の「語り部」となってもらう。
D.【団塊・シニア世代向けとうたった商品が売れない「商品開発の壁」】→「顧客参加型」の商品開発を行う。
E.【会員制サービスで入会した会員を引き止められない「顧客維持の壁」】→「顧客を囲い込む」という発想を捨て、「顧客の駆込み寺」になる。
F.【多額の予算を注ぎ込んでも収益が一向に上がらない「収益向上の壁」】→ 消費意欲が連鎖的に喚起されやすい「連結連鎖型」のビジネスモデルを作る。
G.【社内で新規事業を立ち上げようとする時に生じる「新規事業の壁」】→「事業 -
うーん。つまらない。くだらなくはないけど、もうちょっとまとめてかけなかったの?構成が稚拙。例をあげればいーってもんじゃないし、知ってることを羅列して、ほうら俺っちすごいだろ?って感じ。たいしてすごくないと思うけど。で、何?って本。
やっぱネットで(本の中身をパラっと見ずに)買うのはよそう、とまたも思った。失敗。 -
「2007年問題」と言われていた頃に集中的に出たこの手の本。
というか、2007年問題って騒ぎたい人間(広告代理店とか日経とか)が踊った割には、あまり誰も付いてこなかった上に、結局何も起こらなかった。
2000年問題は多少は実体があったけど・・・ まあ、「20○○年問題」というのは詐欺用語であるということが証明されてよかったか。
というのもこの本では、「高齢者の消費スタイルは多様化しており、マスとしての『団塊』や『シニア』はいない」と喝破している。ごもっとも! じゃあ2007年問題も起きないよね!
多様化した市場を、まっとうに攻めていくのが良いという、その意味ではわかり易いマーケティング本でした。
思うに、ジェネレーションXだの、世代をマーケに使うのは、もう賞味期限切れじゃないかな。1960年代に確立した手法を50年も使うのはちょっと図々しい。団塊、新人類の次に成功した世代の代名詞って、「ゆとり」だし。 -
団塊・シニア世代は「多様なミクロな集合体である」という前提にたち戦術を練るならば、筆者が語る7つの壁(市場調査・顧客開拓・商品営業・商品開発・商品維持・収益向上・新規事業)のうち、商品サービスやマーケティングに関する前半5つについてはクリアできそう。一番難しいのは、最後の2つ、企業内の壁。
筆者が語る「大企業で新規事業として取組む際の壁をつきやぶる3要件」は、社内の共通認識がない新たな価値観であり、道のりは厳しい。しかし超えなければ結果は出ないのだろう。
<3要件とは>(1)誰も取組んでいない「ニッチ市場」から参入する (2)退職する「団塊世代を戦力化」した「個人顧客対応力」を向上する (3)新規事業の評価は売上以外の様々な評価尺度で多角的に行う -
シニアビジネスの成功事例・失敗事例、大企業・中小企業別に事業立ち上げ方など詳細に述べられた一冊。特に、誤解されていたシニアビジネスに関する所見が参考になる。
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シニアビジネスマーケティングの新しい本。期待が持てる。
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団塊の世代=ビートルズ世代とは限らない、エルダー層=演歌とも限らない。当たり前ですね。