バブル再来

  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (431ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478600498

感想・レビュー・書評

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  • 人口動態から見て景気の動向を予測するというのが著者の主張。

    人が生きていく上で出産、結婚、就学などなど消費が加速されるイベントは予測がつくので、景気動向も見えるというのはなるほどとは思う。

    2000〜09年までの10年間が、米史上最大の株価上昇となった1922〜29年の「狂乱の20年代」とよく似た状況であると言う指摘も当たっているのかもしれない。

    しかしながら、印象としては良くあたると言う評判の占いを聞いているような感じ。

    監訳者の10年後も残る本というコメントは単なる宣伝だろう。
    読み返すことはないと思える。

  • ・新技術、新しい生き方やビジネスのやり方は、およそ2世代ごと
     つまり80年サイクルで出現する。

    ・株式市場全般と景気の関係は、非常に強い相関を示す。

    ・新技術の普及率が、約10%に達すると、一気に主流化が進む。
     「S字曲線の法則」

    ・日本の支出の波は、2008年ないし2009年に上昇に転じ、
     2020年まで上昇し続けるだろう。

    ・2015~2019年 弱気相場における不規則な反騰
     2020~2022年 第二の大暴落、大底
     2023年~   次の長期的な強気相場の始まり

    ・景気下降局面は、たいてい起業をする大きなチャンス。
     大企業は混乱に陥り、小さな新市場を開拓する暇がないため。

    ・2010~2023年ごろは、世界各国で景気が後退するだろう。

    ・日本の人口特性を見ると、2003年ないし2004年ごろから2020年には
     日経平均が上昇しそうだが、そのトレンドはそれほど力強くない。
     1989年の最高値が更新されることはないだろう。

    ・日本でも2005年頃から2020年には、エコーブーム世代(ベビーブーマー
     の子供世代)のお陰で、ようやくまた支出トレンドが上昇する。

    ・富を築く最良の方法は、企業オーナーになること。
     特に売却できる企業。とにかく事業を始めること。

    ・若いころに技術や社会の変化を起こした革新的な新世代が、
     成熟して消費のピークを越え、権力サイクル(45~65歳、ピークは58歳)
     に入り、企業や社会を支配する意思決定プロセスや組織を変える力を
     持ち始めたとき、根源的な影響が現れる。

    ・今世紀のもっとも重大な現実は、世界人口が2065年前後に初めて
     ピークを迎え、減少に転じること。

    ・西洋諸国の支出の波と人口増加は、2009年ごろにピークを迎え、
     世界の成長の中心は、消費人口の最も多い中国、東南アジア、
     インドへと急速に移行していくであろう。

    ・日本は人口動態が有利に働くため、2008年頃から2020年に至るまで好況になるとのこと。消費支出が伸びやすい環境に向かっている。

  • 自動車のS字曲線
    ・1900~1914革新、T字フォード、組立ライン
    ・1914~1928成長、ローン販売、マス市場浸透
    ・1928~1942成熟
    ・1918~1919自動車株アップ
    ・普及率50%越えると淘汰が進む
    ・1918~20%が淘汰
    ・1928~60%が淘汰
    ・1919~1921ダウ45%下落
    ・1資産、2構造不安、3ハイテクバブル
    ・エリオット波動理論、3つの上昇波を経てピークになる
    ・上昇波の後は調整波がくる
    ・11月~4月は株が上がりやすい
    ・5月~10月は株が下がりやすい
    ・9~10月は課税回避目的で売却がふえる。
    ・4月までは賞与、配当、税金還付で購買意欲たかまる
    ・4年周期の大統領サイクルがある
    ・任期1年目が一番上がりやすい
    ・1年目の後半から2年目の後半まで下落傾向
    ・10年サイクルがある
    ・株価の上昇は後半、5年目~10年目におきている
    ・次の10年代の最初の数年に調整がおきる
    ・40年サイクル、1942年、1982年に大底
    ・成長株か割安株か→大型割安株

  • ①推奨の予測方法は?
    ・人口トレンド、高齢化、技術革新
    ・米株は2009年まで上昇

    ②気づき
    ・下降局面は2010-22年の間で起こる
    ・2065年に世界人口がピークとなる
    ・現在70⇒90億人

    ③相場予測は?
    ・2005-2020年までベビーブーマーの子供世代が40歳代となり、支出が増加
    ・米国の出生数を50年ずらすとダウ平均と一致している
    ・ピーク予測は2012-2014である

  • 逗子図書館にあり

    3章は役に立つ
    予測が当たってるのかどうかはよくわからないが、5年、10年、20年、40年、80年スパンで経済を考えるのはいいかもしれないと思った。



    10 11月〜4月に利益が産み出される
    5月〜10月にしか株を買わないと、調整が起こるので利益が出ない。
    102 9月〜10月は課税目的に株が売られるから、株価に下落圧力がかかる

    105新大統領就任景気上昇がある

    116 40年ごとに株価は大底を打つ

    3 進化サイクルの詳細は、www.hsdent.com
    196人生の決断は、経済のライフサイクルから大きな影響を受ける
    198 80年経済サイクル
    革新、成長ブーム、淘汰、成熟ブーム
    199 それぞれのサイクルの特徴説明
    240日本の株価暴落のまとめ
    271 2つの教訓
    出来るだけ格付けの高い社債に投資する。最悪期には、財務省短期証券と優良銀行の定期預金が防衛策
    345 世界の国別人口予想図。 インドネシア狙い目★
    365 フォチューン500社に雇われている人は全体の10%
    引き継ぐことができる事業を築かないと意味がない

  • 各章がデータを元に過去の好景気を解説している。ドラッカーのいう、すでに起こった未来(人口増加が引き起こす未来)を基本に論理を展開している。

  • ジャンルで言えば、未来予測本ですね。バブルや経済の歴史を分析すると、80年(=人間1人の人生)と同じ周期で、好不景気が訪れるというコンセプトがよくわかりました。図表も多くて読みやすい。周期に合わせた投資方法や第8章の内容は実践してみたいと思わせてくれます。本書も神田さん監訳です。

  • バブルは繰り返される。結局の所そうなのだろうか。
     本書は2004年に書かれていた本で、現在(2011年)には経済が淘汰していると書かれていた。確かに、現在はそうである(震災は別)低迷期が2020年ころまで続き、それ以降にバブルが再来する?という。これから生きているには厳しい時代であるとも書かれていた。確かに実感した。

  • リアルタイムで読んでたら、一年早く大損してた。でも、それを外れたと考えるか、どう失敗しにようにサイクルを利用するかで全然結果が違ってくるだろう

  • 200705

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