- Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478871089
感想・レビュー・書評
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この本を読んだのは中学生の時だった気がする。あまり内容自体はよく覚えていないが、進んだ内容や議論、何より筆者がすごく真剣に地球の未来を考えているというような、なんとも言えぬエネルギーのようなものが伝わってきて、子供ながらに素晴らしい本だと思った覚えがある。だからこそこの本の題名も筆者の名前も記憶の片隅に残っていた。数年がたった今、大学生となってなんと筆者である山本良一先生の授業を今受けている。なんという偶然か。本人に逢って、あの時この本を読んで感じたとおりの「ホットな」人だなという印象が強く心に刻まれた。
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工業化以前と比較して気温上昇が2℃を超えると、地球規模で気候リスクが急激に増大するという研究をもとに、平均気温の上昇を抑える長期目標としてEUが定めた温度。それが、気候ターゲット+2℃だ。このまま何も対策を行わない場合、複数のコンピューターシミュレーションの結果から、2026〜2060年には2℃を突破すると予測されている。
アル・ゴアの「不都合な真実」が出る2007年よりも前に、その日本版みたいな本が出ていたことに驚く。 -
「2℃」地球の平均気温が上昇すると地球の気候が安定しなくなると言われているところから、本書のタイトルが付けられています。環境問題は重くて壮大なテーマですが、地球上に住んでいる以上は一人ひとりが取り組まなければならない問題。そのおもーいテーマを読みやすく分かりやすくデザイン性も重視して作られた、ダイアモンド社による本です。
本書を開くと右側に世界地図と平均気温の分布、年代が示されていて、1950年からスタートしてページをめくると3年刻みで進み、2100年まで温度がどう変化していくのか見ることができます。この温度分布は様々な変動パターンを数値化してスーパーコンピューターで計算させてたたきだしたモデルを元に作成されており、このモデルは例えば経済を優先させた場合、持続可能な道を選択した場合など、いくつかのテーマで計算をすると結果が違ってくるのですが、本書はこのうち、今のまま経済を優先させるとどうなるのかというテーマで計算された結果を示しています。
スーパーコンピューターによると2028年に地球の平均気温が2℃上昇することになっています。つまりまだ私が生きている時代。
たった2℃ですが、地球の環境はとても微妙なバランスで保たれていて、これが崩壊すると元にもどせなくなるほどの気候変動が起こると言われていて、人類がその変動に対応できるかどうかは分かりませんが、甚大な被害が起こると予測されています。
たとえば極の氷が溶ける、洪水が多発する、植生が変化する、マラリアが流行する、など聞いたことがある被害だと思いますが、その他、海流が変わり、地球を冷やす作用が効かなくなることでさらに温暖化が助長される、など引いてはいけない引き金を引くことになるという問題があります。
温度分布は右ページに固定されているので、パラパラ漫画のようにページをめくると、世界が真っ赤になっていく様子がアニメーションのように見えます。ちなみに2100年には5℃上昇しています。つまり自分の子供と孫の時代。
経済優先しか脳がないのなら、次世代に未来を引き継ぐことすらできない時代に自分は生きているのだということです。スーパーコンピュータの計算が本当ならば、ですが。 -
何故、『気候変動+2°C』なのか、温室効果ガスの蓄積によってもはや、平均気温2度の範囲内にとどめる取り組みに取り掛からないと、私たちの子ども・孫たちの未来はさらに危機的な変動の影響を受けてしまう。まさに、待ったなしの状況。豊富な画像とデータで、気候変動の歴史と現状、これからの危機的な状況をわかりやすく示している。
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温暖化に関するビジュアルブック。
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人口は2050年に87億人に達したあと、減少し2100年には71億人になる。その結果CO2濃度は増え続ける。
工業化以前と比較して2℃を超えるのは2028年である。
北極の氷は減少し、2070年にはなくなってしまう。
グリーンランドの崩壊。 -
地球温暖化が最近言われていますが、この本を読んで今後の日本(地球)が恐ろしい事になってしまうと思いました。いろいろな学説があるので、この本だけが全てではありませんが、一読してみるのも良いと思います。
ページ半分活字で、半分が写真になっていますので、
短い時間で読めます。 -
きれいな写真が載っていた、という程度。
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「1秒の世界」とあわせて買いました。
「『地球は青かった』なんてバカなこと言ったやつは誰だ」と、言われないように、環境改善に協力したいです。
もう、今のままではダメなんです。 -
地球の気候変化を分かり易くシミュレーション。