- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784479308188
感想・レビュー・書評
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まるっと上手く収まった。
最後、駆け足になっているように感じたのが少し残念。もっと読みたかった。
新シリーズを読むのが楽しみ。 -
シリーズ第三弾。
前巻で兄・光太郎がお葉と祝言を挙げ、二幸堂にお葉と連れ子の小太郎が移ってきます。
一方、弟・孝次郎は暁音と“恋仲”ではあるものの、きちんと所帯を持つ事をはぐらかされている状態です。そんな孝次郎に対して、同じ長屋に越してきたお春がアプローチをかけてきます。お春の行動の裏に隠された事情とは・・。
兄弟の仲の良さと、孝次郎のつくるとびきり美味しそうなお菓子が魅力のこのシリーズも本書で完結との事。
幼少期の悲惨な経験から、自分が幸せになる事にふみきれない暁音さんの事、そして前の奉公先・草笛屋の経営困難との噂など、心揺さぶられる事が続きますが、ひたすら実直な孝次郎と、彼を支える二幸堂の面々の姿が気持ち良いです。
後半は逆恨み男の乱入などでバタバタしたものの、終章では皆が生き生きして、幸せいっぱいだったので何よりです。 -
二幸堂シリーズ3巻目にして最終巻。
周囲に恵まれたとはいえ深川に二幸堂ありと称される地域に根差した菓子屋にまでしたこうの字兄弟の歩みを思うと胸が熱くなりました。
深川の地で二幸堂は益々いいお店となってゆくのでしょう。
登場人物達も納まるところに納まっためでたしの最終巻でした。満足。
3巻は子ども達が健やかに暮らしている様の描写が個人的にいいなと思いました。
その後の物語を番外編で読めたらうれしいです。
登場人物達が元気で暮らしているか知りたいのです。
そのくらい主要人物をはじめ脇に至るまで登場人物個々が立っていて愛着を持ちました。
それから3巻を読了後1巻から再読したのですが、あらためてお七さんは得難い人材だと思いました。
このお方が居ると居ないでは二幸堂の現在は違っていたかもしれません。 -
2023.3.16 読了。
江戸深川の菓子屋「二幸堂」シリーズ完結編。
正確に言うと☆3.7くらいな気持ち。
だんだんと商いも上手くいき兄・光太郎も祝言をあげ順調な生活の中でも様々な問題が巻き起こる。想いの込められたお菓子も新たに創りそのお菓子には優しさと美味しさも込められていて孝次郎や二幸堂や周囲の人々が真摯に生きている様子が素敵だった。
江戸時代では現代よりも一大事だった火事が伏線として全てに繋がっているところが哀しくもあり、それを皆で乗り越えようとしていく話でもあったのかもしれない。
明るい未来を予感させるラストが良かった。
番外編?みたいな本は販売されているようだが、このシリーズもっと続いてほしかった! -
シリーズ第3弾にして最終巻。
そのためか、考次郎の恋の行方、新店舗など、諸々がサクっと収まってしまった感が否めない。
いくら火事の時の負い目があったからか、根付師として修業をしていた光太郎が菓子屋を開こうと決心したのか、光太郎はどうやってお七を見つけてきたのか、など語られずに終わってしまったようで残念。 -
食べ物のお話は穏やかで優しいものに違いないと読み始めたのですが、そうとは言い切れませんでした。
最後はみんな幸せで、続きもあるようなので、近いうちに読もうと思います。 -
202209/シリーズ3作目で最終巻。駆け足感があって、もっと読みたかった。