- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784479391272
作品紹介・あらすじ
死んだらコオロギになる。そう信じる人々がいる。あばくのでもなく、かくすのでもなく。寄藤文平が描いた、等身大の死のカタチ。「死ぬってなに?」素朴な疑問を、絵で考えた、新しい「死の本」。
感想・レビュー・書評
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何が原因で死ぬケースが多い?死んだらどこへいく?死んだら何になる?等々、“死って何?”という疑問を色々な角度から筆者と一緒に模索していく。
扱いにくいテーマを、ゆるーいイラストとユニークな言い回しで絶妙に包んでいます。小難しく身構えずその未知の世界を少し覗いてみると、想像以上に興味深い世界が広がっていました。特に人生を『毎日ちょっとづつ折りたたみ…』という考え方は素敵だなぁと思います。
よく分からないから蓋をするのではなく、たまに死について考えてみる。それは生と向き合うことに繋がる。人生を1本の軸で捉える客観的な視点のようなものを本書で学べた気がします。 -
死ぬってなんだろ?
死ぬ瞬間ってどんな?
死んだらどうなるのかしら?
死ぬ理由はどんなもんかね?
といった疑問に答えてくれる本です。
あ、どうしよう死にたい…
って感じにつらくなった時、客観的に「死」について考えられたこの本を読むと心が落ち着きます。まだ死ぬときじゃないな、と(笑)
前頁に載せられているイラストも素敵。わかりやすくてかわいい。
とっても読みやすい本です。ただ本棚にあると、人に見られたときにちょっと「え?」という空気になるのでご注意を❤ -
ふと、死について考えるときがあるけれど、そのたびに死が怖くて、死にたくなくて、死を楽観的に考えている人が信じられなくてこの本を読みたいと思った。
本では死んだらとなりの島に行くという考え方や、フィリピンの死んでも変わらないという考え方があって、やる気の出る死のカタチがヘンテコな絵とともに紹介されていて、少し笑顔で死について考えることができた。
死を楽観的に捉えることはできたけど
まだ全然怖いよね。 -
ライターさんおススメ
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寄藤文平の、抽象概念を絵やグラフにする能力の高さに、いつもながら驚く。
いろんな民族の死後の世界や著名人(フィクションの登場人物含む)の人生の図は本当に面白い。
劇的な人生を歩んだ人はアップダウンが激しい図となり、平凡な人生(例えば著者の祖父)は平坦。
私の人生も平坦なんだろうな、と思う。
それにしても。
面白かったけど死ぬことがわかったとはとても言えない。
やっぱり死んでみないとわからない。 -
文字とイラストが小さいのが難点だが、難解なテーマをイラストでわかり易く表現してくれている。
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「死」という重いテーマなのに ゆるい絵柄。そのシュールともいえる著者のセンスや手法に大きな衝撃を受けた。死因や人生観など 「死」についての色々な観方が描かれており、様々な国や宗教や民族の「死」に関する考え方や儀式等も載っている。シンプルで分かり易く 且つ重くない(寧ろ和む)絵で 記されており、絵本というか 面白い図鑑のような印象。いつか来るのに考えたくない。だけど 何度も言うけど「重くない」ので 是非勧めたい。知っているようで知らなくて、誰しも無関係ではない 限りなく身近な 「死」について。だからこそ 一読する価値あり。