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- Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
- / ISBN・EAN: 9784479392859
作品紹介・あらすじ
人間は好きに生きてよいが、他人に迷惑をかけてはいけない。問題は何を持って迷惑か、ということである。「週刊朝日」『池田教授の机上の放論』待望の書籍化!
感想・レビュー・書評
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最近テレビでよく見かける池田清彦教授による週刊朝日に連載したエッセイを再構成してまとめたものである。
昆虫が専門の生物学者だということまでは知らなかったが、生物学的に世間を見るからか面白いエッセイがいくつかある。
特に面白かったのはがんの話だ。池田教授曰くがんで死ぬよりもがんの手術で死ぬ方が多いというものだ。がん治療をしても、しない場合に比べて大して長生きはできないと言うことで、池田教授はがん検診はもちろん健康診断も受けていないということである。健康至上主義で医者の金儲けのために医者に行くのはごめんだということである。
確かに、チューブにつながれていて意味なく生かされているというのがいいのか、という議論は簡単なようで難しい。
また、考え方はリバタリアニズムに最も近いと本人が言っているが、格差の問題は改善すべしと言っていたり、大学生は三分の一にしろと言ったり、ちょっと過激に見えるようだが、もっともだとうなずける見方が面白い。
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