論語 (ちくま文庫 く 1-1)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 65
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480020192

作品紹介・あらすじ

かつて『論語』ぎらいだったフランス文学者が人生の年輪のなかで読み返しながら発見したその新しい魅力と「よき人孔子」の素顔。人間性は善であるとする孔子が説いた人生の知恵は、著者の人間への深い洞察と重ねられることによって生き生きとよみがえる。

感想・レビュー・書評

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  • 論語については、岩波文庫を古くから紐解いていましたが、齢、天命を越えてもう一度と思っていました。この桑原論語、手に取って最初は、ちょっと合わない感じでしたが、通読して、考えを改めました。今、あとがきを読むと、井波律子さんがお手伝いされてたんですね。この後、井波律子「完訳論語」に進みます。

  • フランス文学の研究者であり、中国史研究の泰斗として知られる桑原隲蔵を父にもつ著者が、『論語』について解説している本です。

    「郷党第十」までがとりあげられており、古今の注釈を比較しながら、著者みずからの納得のいく解釈がとられています。そこで語られる孔子の思想は、堅苦しい道学者ふうの説教ではなく、すなおなヒューマニズムの発露というべきものです。

    単にこれまでの諸注を比較するのとは異なり、本書のようなスタンスで『論語』を解釈することは、解釈者自身の人間的なスケールを測られるということであり、非常に恐ろしいことだと感じてしまいます。まさに「解説」で河合隼雄が述べているように、「孔子という人と桑原武夫という人の二人の人の切り結び」というべきもので、著者の語り口はゆったりとしたものであるものの、非常にスリリングな読書体験をあじわうことができました。

  • フランス文学者が読み解いた論語。この前『大学・中庸』を読んだので、こちらも読んでおこうと思い購入。
    『大学・中庸』と同じく、一読しただけではなかなか掴めない。折にふれて読み返そうと思った。

  • 論語をかいつまんで紹介。

  • 子曰、父母之年、不可不知也。一則以喜、一則以懼。私もこのような心境を抱く年齢になってきた。果たして、我が子は将来同じように私を想ってくれるであろうか。

  • 徂徠や仁斎の解釈もところどころ紹介されていて、それがおもしろい。

  • 以下のページで感想書いてます。http://blog.livedoor.jp/subekaraku/archives/50233081.html

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著者プロフィール

慶應義塾大学総合政策学部教授。
専門分野:マーケティング、消費者研究。

「2023年 『総合政策学の方法論的展開』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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