- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480024497
感想・レビュー・書評
-
ゲゲゲの鬼太郎でおなじみの水木しげるさんが描いた「ヒットラー」。
ヒトラーというと、どうしても残酷なホロコーストが思い浮かびますが、本作ではそのことはほぼ書かれていません。
アドルフ・ヒトラーという人物に焦点をあてている作品だと思います。
ホームレスだったヒトラーが、どうやってあのような人間になっていったのかが詳しく書かれています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
近代史めちゃくちゃ知らなくてちょっと文を追っているだけになってしまった……… 気だるく、親近感のある水木しげるの絵がとても良かった。
-
ドイツ民衆を熱狂させた独裁者アドルフ・ヒットラーとはどんな人間だったのか。ヒットラー誕生からその死まで、骨太な筆致で描く伝記漫画。
芸術的画家を目指しながら挫折した青年期、決して順風満帆ではなかった政治生命、そして遺書に記された"こんどの戦争の責任はすべて私一人のせいにされてしまうだろう…"という言葉。実に人間臭いこの男の頭の中に描いた世界地図は、行動に現れた一端にどのくらいあったのだろうか。 -
面白いです。水木しげるは天才です。一度も妖怪が出てきませんが、そこに書かれている人間が、とっても人間臭い妖怪です。絵の雰囲気に馴染めなくて、最初は戸惑ったがそれを超えると、この世界観が急に面白くなる。ヒットラーが大好きなのか、馬鹿にしてるのか、わからんくなってくる。あと、読後感がいい。
-
ヒトラーの生涯についてわかりやすく描いてあります。
読んでて辛い内容ですが特にラストのページは胸にくるものがありました…。
ただ、ホロコーストについてはほとんど触れられていなかったりと当たり前ではありますが全てがかかれてるわけではないです。 -
「長いあいだありがとう。
これは毒薬ですが、使いたかったら使ってください。
もっといいおくりものができないで残念だ。」
これが、ヒットラーがドイツ国民に贈った「千年帝国」だったのである……。
* * *
不安に追い立てられたであろうアドルフを描くのに、水木しげるの画風はぴったり。 -
ヒットラー×水木しげる、っていうのに惹かれて購入。ヒットラーの生涯について書かれた本。ユダヤ人虐殺については書かれておらず、政治的な部分のみが描かれている。
ヒットラーについては「ユダヤ人を虐殺した人」程度の知識しかもってなかったけど、政治的手腕も持ち合わせていて、それでいて孤独と戦っていたんだなと感じた。
ただ、世界史についての知識が皆無な俺にとって、分からない箇所が多かった。カタカナの名前、国名、なんちゃら同盟、なんちゃら作戦、etc
たぶん、中学レベルの世界史の知識で分かるのかもしれないけれど、それすら無いから意味が分からない話が多々あった。
ヒットラーがホームレスを経験していたり、自己主張が強すぎて周りから煙たがられて追放されたりしていたことが分かった。強権的なリーダーとホームレスは紙一重ってことか。 -
人間臭いヒットラーを感じることができる。
-
サクサク読めるヒットラー入門書。
最後のページで帯のコピー通り「ズドン」と来ます。 -
ヒトラーという人のしたことは決して肯定できるものではないが、意志によって人間が成し遂げられることに限界はないと感じた。ある種のカリスマ性と人心掌握術には感心する。