失われた時を求めて 全10巻セット

  • 筑摩書房
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784480027207

感想・レビュー・書評

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  • 17年ぐらい前に古本屋で、箱セットで買いました。
    井上究一郎訳で、鈴木訳より優雅で上品で古くさかったです。
    第1編「スワン家のほうへ」の「コンブレー」、「スワンの恋」、「土地の名・名」はたしか1年弱ぐらいで読了。
    「花咲く乙女たちのかげに」の「スワン夫人をめぐって」はさらに半年ぐらい。
    「土地の名・土地」からがつらかった。読んでも読んでも終わらない。休み休み1年ぐらいかけて読んでも数十ページしか進みません。
    それから大方15年、「土地の名・土地」のはじめの方のページに栞をはさんだまま今日まできました。
    それでも、15年たった今でも「ジルベルト」と聞くと胸が熱くなるし、コンブレーは今でもボクの本当の故郷のように思われ、自分の死んでしまった本当の祖母が神経質だったのか、この小説に出てくる祖母が神経質だったのかわからなくなってしまう時があるくらい、ボクの記憶の中に深く入り込んでしまっています。
    だから、「記憶」という意味で言うなら、この小説を読めば人生を二度生きることができるかも知れません。
    微に入り細に入り心理を解説する「解剖学的文体」とここまで長時間付き合うと、読書体験がなんだかもうほとんど自分の記憶となってしまうのです。
    「記憶」というものを研究する人はこの小説を読んだ方がいいかもしれません。
    かなーり、長いですが。

  • 買ったのは随分前、1巻まで。

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