清水町先生 (ちくま文庫 お 24-1)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480032690

感想・レビュー・書評

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  • 井伏鱒二の本を読んだことがないクセに読む。将棋のヒフミン(加藤 一二三棋士)の若い頃の話も出てきて驚いた。

  • 2016/6/18

  • 私の気質はどうも随筆を読むに適していない。
    中途で飽きるか倦むかしてしまう。

    作者があちこちに書いた
    井伏氏についての文章を
    言ってしまえばそれだけの共通点で集めた
    本だから、同じエピソードや同じ文章が
    たくさんあらわれる。

    おかげで井伏鱒二氏については
    かなり詳しくもなったし
    意外にも氏の作品をたくさん読み知っている
    自分に驚かされもした。

    しかし そんなことよりも。

    小沼氏の書く生き生きとした井伏氏には
    同じエピソードが重なろうとも飽きない。
    文体が小沼氏のものならば
    私はいくらでも読めそうな気がする。

    そうしてさらに振り返り
    学生時代の私は 井伏氏の文体にも
    同じ感懐を抱いていたようだ。

    随筆である限り
    中身よりも それを書く人を読む。

    そんなだから
    小説ほどのめり込めないのだな。

    小説の広漠たる海に そろそろ戻ろう。

  • 井伏鱒二についてのエッセイ

  • 「小さな手袋」とかなりかぶっているので、あまり新鮮な感じはなかった。
    井伏鱒二が読みたくなった

  • 師匠の井伏先生について小沼さんが書いた文章をまとめた本。「山椒魚」は知ってるけど?というひとには井伏鱒二ガイドになるかも。

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著者プロフィール

小沼丹
一九一八年、東京生まれ。四二年、早稲田大学を繰り上げ卒業。井伏鱒二に師事。高校教員を経て、五八年より早稲田大学英文科教授。七〇年、『懐中時計』で読売文学賞、七五年、『椋鳥日記』で平林たい子文学賞を受賞。八九年、日本芸術院会員となる。海外文学の素養と私小説の伝統を兼ね備えた、洒脱でユーモラスな筆致で読者を得る。九六年、肺炎により死去。没後に復刊された『黒いハンカチ』は日常的な謎を扱う連作ミステリの先駆けとして再評価を受けた。その他の著作に『村のエトランジェ』『小さな手袋』『珈琲挽き』『黒と白の猫』などがある。

「2022年 『小沼丹推理短篇集 古い画の家』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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