- Amazon.co.jp ・本 (426ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480037923
感想・レビュー・書評
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まず下巻から読む。
私の生涯のバイブル決定。
詩のような、短い二作から始まる。
胡瓜←青いくし、面白い!
朝の海の美しい情景が思われて、涙しそうになる。
『悲しみの頃』からの『悲しみを求める心』の流れがいい。
“私は死の姿を正視したい。そして真にかなしみたい”
心に残るフレーズ。
『無風帯から』
話を読むのは二度目。やはり好き。
全編手紙文なので、それが面白い。
名前が出てくる人物が、実際のところ、何を考えているかがわからないまま、延々話が続く。
タイトルがいよいよハマる最後のあたりの文章は最高。
『花束』
女性らしい、というよりは、女の子らしい、けど幼過ぎない、丁度その間のあたりの、瑞々しくもあり、甘酸っぱくもある、淡い恋の話。
素敵!
『初恋』を読んだ後もこんな気分になった。
『詩「嵐の夜空」』も少女小説三編も、『少女ララよ』も、言及しないが、文句なし。
『琉璃玉の耳輪』
一番読んでみたかった作品。
基本的に、尾崎翠の魅力は、文章力と、その表現力だと思ってるけど、こんなお話もあるのかと驚いた。物語としてだけみても十二分に楽しめた。
『アップルパイの午後』
キュンとする。とどまることを知らない程にキュンとする終わり方。
『映画漫想』
観たことない映画ばかりで、俳優の名前も知らない人が殆どだけど、笑った。
「快走王」の感想は、読んで吹いた。
文句なしの星5つ。
最高が星10だとしても、10をつけるだろう。-
「私の生涯のバイブル決定。」
川崎賢子の「尾崎翠砂丘の彼方へ」(岩波書店)は読まれましたか、面白いですヨ。。。「私の生涯のバイブル決定。」
川崎賢子の「尾崎翠砂丘の彼方へ」(岩波書店)は読まれましたか、面白いですヨ。。。2014/04/25
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喧しいことは言うまい。「露の珠」「少女(おとめ)ララよ」がとくに好き。尾崎翠の、頭痛と、強い絡みつくような文学への恋慕と、飲みくだしたあとのうすい、青にも緑にも感ぜられるひかり。
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2002-12-00
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私は「悲しみの頃」が一番好き。
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2013/08/21に紹介された本
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250 みちくさ