- Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480042019
感想・レビュー・書評
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相変わらず痛快な語り口の養老孟司、2009年の本。
脳と心と意識の関係を一つ一つ。。。
養老孟司風に紐解く。
夫が側から「読んだら次読ませて、、」
面白い話が、
日本人の脳は日本語で特殊な使い方を。
感じは音読みと訓読みがありますね、あれって
西洋人にはない場所で脳が働いてるんですって。
だから、日本人は話すよりもまず、読んじゃう!
だから、英語を習得しにくい、、ってより
養老さんは、日本人はすごいんだぞ、と。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
脳について。
人は、進化して新たなものを創造してきたが、人間の仕組みとりわけ脳について本当に理解解明出来たのか。
心は、脳にあるのか。
それを分かったことにしても分からないにしてもどちらも正しくあり正しくない。
とりわけ、興味深かったのは失語症になった患者が日本人の場合、カナが読めないパターンと、漢字が読めないパターンがあること。外国では、そのように分かれることなく失語症になるとのことで、日本語の奥深さが分かった。と同時に外国語の習得が困難な理由も分かった。 -
読みやすく、わかりやすく、著者のユーモアに時々少し笑わせられた。
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幼いころ、「脳のしくみが自分でわかっていないのに、
その脳を使っていろいろ考えてるんだよな……それでそのことをまた脳が考えてる……」とかぐるぐる考えてた。その答えがちょっと見える本。 -
若い方にむけて書かれた『唯脳論』の解説である。
意識は脳の働きである。脳化された都市社会では意識に重点が置かれる。
しかし、人間は脳だけではない。身体を持っている。持っているというのも変で身体そのものが人間であるとも言える。
ただ身体があるだけでは生きていけない。外界との接触、相互浸透が必要である。
意識については今のところあらかた片がついた。話しの順序で次は身体になるようだ。
養老さんは身体は無意識だという。身体活動は意識して成り立っているものではない。意識などしなくても現に存在し呼吸し心臓は動き内蔵は機能している。
脳化が進んで意識にばかり重きを置き過ぎると脳は平気で身体を無視する。過労死などもそういうことではないだろうか。だから、無意識は反逆を起こす。
意識偏重による問題がいくつか提示されているが、そのなかでも意識偏重の社会が未来を溶かし子どもたちから未来を奪い去っているという指摘には、ぞっとしてとても申し訳ない気持ちになった。なんとか生き抜いて欲しい。
Mahalo -
(2002.03.22読了)(2001.06.29購入)
(「BOOK」データベースより)amazon
脳とは何か。心とは、そして意識とはなにか。生命進化の結晶であるヒトの脳は、数千年の永きにわたって、さまざまなことを考えてきた。脳が脳のことを考える。脳が脳のことを知ろうとする。いったい答えはあるのだろうか。そうかんたんにはわからない。それでもヒトは考える。脳を知ることは自分自身を知ることだから。
☆関連図書(既読)
「解剖学教室へようこそ」養老孟司著、筑摩書房、1993.06.25 -
著者曰く『唯脳論』の解説とのことで、なるほど身近な話題で分かりやすく書かれていました。
現代社会、とくに都市社会の原理が「ああすれば、こうなる」であることを再認識。
そういう意識全能主義的な、「今」の結果を重視する生き方は、結局自分たちの首を絞めるだけなんですがね。
文字通り、自意識過剰だった自分を反省中。 -
考え方の枠組みとしてはかなり面白いものを提供していると思う。「バカの壁」よりこっちの方がおすすめだ。
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ご存じ養老節炸裂の高校生向け意識論
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養老さんの本は一冊あればイイと思う。対談をたくさん読んだほうが面白い。
ペンフィールドのホムンクルスにはビックリさせられました。