- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480056719
感想・レビュー・書評
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わかりやすい入門書です
ミシェルフーコー(講談社)の後に読んだからなおさらそう感じます
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難易度としては、中〜上級者向け、という印象でした。
講談社現代新書の「ミシェル・フーコー」よりは格段に分かりやすい(著者の考え方は別として)。
著作と章をつなげて解説してくれているので、ある著作について理解を深めたい時は、そこだけ読む、というやり方もありだと思います。
この類の本を読むたびに、やっぱりフーコーの考え方は「現実的で飛んじゃってる感じ」という、パラドキシカルな考えに行きあたってしまいます。でも、それでいいんだろうと思います。「考古学」というキーワードは、慣例的な用法とフーコーの用法では違います。そこが、まさにフーコー理解にとって一番のキーであるようなないような。
「エピステーメー」と一言で言ってしまえば簡単ですが、内容は、この本や他の本を何冊読んでも頭を抱えるぐらい、深い。まだまだ、フーコー探求は続きそうです。
「真理の理論においてニーチェが傑出しているのは、「真理とはなにか」という〈本質〉を問う形而上学的な問い方を否定して、「真理を語る者は誰か」という政治学的な問い方に転換したことである」(p130) -
フーコーなど、過去の偉人の本を読むときには入門書が欠かせません。
また、一体どの入門書が良いのかを選ぶ事も大切です。それは難しい事です。相性もあるし、情報の少なさもあります。
このような入門・解説書を読む時でさえ、その時のテンションに依っては、わざと難しい表現にしてあるんではないかと疑う事もあります。 -
いろいろなことを勘違いしていたかもなぁとしみじみした一冊。
と同時に、監視社会論でのこの人の引用の仕方は
何か変な解釈が混じっているようにも感じるけれど。
フーコーの流れはざっくりわかった気がする。
フーコーの本も読んでみようかな! -
フーコー入門
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哲学、社会学、政治学に生というトピックから影響を与えたフーコーに関する入門書。政治学でも生・政治という概念がフーコー以後注目されるようになった。個人的には哲学にも興味を持っているのでフーコーの価値観、考えはおもしろく感じた。また、自身が同性愛者であったことから、性に関する哲学的、政治学研究として有名なフーコーが(知らなかった)古代ギリシアや初期ローマ帝国における同性愛に関する価値観をキリスト教的価値観と比較しているのも面白かった。
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読了
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読み始めは「なーんや、つまらん本やなあ」と思ってたんですが、『監視と処罰』についての紹介あたりから面白くなって一気に読了。フーコーというと、『管理と処罰』やら『知への意志』やらのあたりの、絶望的とも言えるクラーい〈権力〉イメージしか知らなかったもんですから、そういう行き詰まりを突破する「出口」をどう構想しているか、というのは、この年齢にしてようやく知りました(恥)。しかしこの本、あらかじめフーコーの思想について基礎知識を持ってないと、たぶん読めません。ちょっと「看板に偽りアリ」じゃないですかね(苦笑)(20070115)
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\105
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約10年ぶりに再読中。昔読んだ時にフーコーの着眼点に素直に感心し切ってましたが、今は少し違和感持ちつつ読んでます。その違和感が何に起因するのか、その解明を楽しみにしつつ、読破目指してます。