- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480057242
作品紹介・あらすじ
フカヒレの歴史はせいぜい三百年、北京ダックはたかだか百年あまり。ではそれ以前の中華料理とはどのようなものだったのか?異民族との交流により中華料理は大きく変貌してきた。見知らぬ素材やレシピという異文化を中国人は貪欲にとりこんだ。中華思想も蛮夷の料理は拒まなかったのである。中華料理のなかにはハイブリッドな中国文化のエキスが濃縮されているといっても過言ではない。孔子の食卓から開放経済下の新香港料理まで、中国の風土、異文化交流という大きな視野から描きだす、芳醇な中国文化史。
感想・レビュー・書評
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中華料理の歴史。古いと思っていたものが意外と新しかったり、いろいろと変化もあったり、面白かったです。外からの影響も結構あるのだなあ。
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2017/11/16 19:05:03
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春秋戦国時代から明清時代までの食文化の変遷を書いている。雑多な事項を書き連ねているといった感じで、正直言って読了後頭に残らないのだが、孔子の時代は飯は手で食べていたとか、犬食文化が廃れたのは犬を尊ぶ遊牧民族の流入の影響だとか、西南地方で唐辛子が食べられ始めたのはせいぜい18世紀、料理書に出てくるのは19世紀からでしかも庶民の間に広まっていたとか(しかし湖南出身の曾国藩は激辛好きだったとか)、雑学としては気軽に読める。
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小説のネタ探しに読みました。
僕らが中華料理というものに対して漠然と抱いている先入観が、補強されたり覆されたりしてちょっとした興奮を味わえます。
特に、中国の食文化と「犬食い」の関係についての章は読みごたえがありました。 -
[ 内容 ]
フカヒレの歴史はせいぜい三百年、北京ダックはたかだか百年あまり。
ではそれ以前の中華料理とはどのようなものだったのか?
異民族との交流により中華料理は大きく変貌してきた。
見知らぬ素材やレシピという異文化を中国人は貪欲にとりこんだ。
中華思想も蛮夷の料理は拒まなかったのである。
中華料理のなかにはハイブリッドな中国文化のエキスが濃縮されているといっても過言ではない。
孔子の食卓から開放経済下の新香港料理まで、中国の風土、異文化交流という大きな視野から描きだす、芳醇な中国文化史。
[ 目次 ]
序章 変わる中華料理
第1章 孔子の食卓―春秋戦国時代
第2章 ラーメンの年輪―漢代
第3章 食卓のビッグバン―魏晋・六朝時代
第4章 犬肉を食うべきか食わざるべきか―隋唐時代
第5章 羊肉vs豚肉―宋代
第6章 箸よ、おまえもか―宋元時代
第7章 ああ、フカヒレ―明清時代
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
色々と覆されたw 中国の食文化は面白い。
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中国料理の不思議がわかるよ。
四川は唐辛子の歴史が浅いくせに中国4000年の歴史とか言うんだぜ。