イギリス英語の裏表 (ちくま新書 284)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 53
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480058843

作品紹介・あらすじ

ビジネスであれ映画や音楽であれインターネットであれ、我々の周囲に充ち溢れる英語のほとんどはアメリカ英語である。今では、英語は元来イギリスの言葉である、などと言えばかえって奇異に思われるほどに、イギリス英語は実用の舞台から消え去ってしまった。とはいえ、いくたの歳月をへて他のヨーロッパ諸国のみならず世界のあらゆる言語と接触するなかで、イギリス英語は諸言語の語彙を貪欲に取りこみつつ実りゆたかな発展をとげてきた。独得の風土と歴史を通して育まれたイギリス英語の面白さを軽妙な筆致で描く快著。

感想・レビュー・書評

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  • イギリス英語に関するトリビアが散りばめられた一冊。系統がないため学ぶというよりは、イギリス英語についてざっくばらんに様々な話を読むという形。階級や地方による差について扱っていた章が興味深かった。全体で200頁もないのですぐ読めていいが、若干浅い印象が拭い切れない。

  • 逗子図書館

  • イギリス英語に関する書籍は今では大量に出回っているが
    イギリス特有の単語や訛り、生活習慣その他もろもろについて
    どの本も同じような内容を記述しており一冊読めば大概事足りる。

    しかし本著はそんなイギリス英語本達とは一線を画し
    内容が被る書籍が存在することはないであろう。

    ただしそのため内容はイギリス生活を送った著者が
    土産話にあれこれ聞かせてくれるといったようなもので
    特別役に立つとか必要性のある情報でもない。

    イギリス英語についての薀蓄を増やしたい方にお薦めしたい一冊。

  • イギリスにはまだ階級が残っている。
    中級階級出身のサッチャー首相が苦労して英語を直した。
    トイレットペーパーというのは低級。lavatory paper という。Pardo?と聞かない。What?またはSorry?
    フランスとは仲が悪いからフランスネタの英語が多い。

  • ・状態は、とてもきれいです。

  •  英語の様々な単語や表現の背後にあるイギリスの文化、歴史、社会を紹介した1冊。英語を知る上では欠かせない聖書や辞書の話のほか、イギリス英語特有の階級方言、地域方言などの諸相が、個人的なエピソードとともに紹介されている。
     アカデミーを創ろうとしたスウィフトの真意や、上流階級にのし上がった人間はわざとどもって話す、などの話が面白かった。(2008/08/03)

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著者プロフィール

小林章夫(こばやし・あきお)
1949年東京生まれ。
上智大学文学部英文学科教授・博士(文学)。
同志社女子大学教授などを経て現職。
18世紀のイギリス文学を足がかりに、
近代イギリス文化を多彩な視点からとらえる。
主な論文・著書
「憂鬱な詩人 アレグザンダー・ポープと
政治諷刺」
『チャップ・ブックの世界』(講談社学術文庫)
『イギリス紳士のユーモア』(講談社学術文庫)
『コーヒー・ハウス』(講談社学術文庫)
『田園とイギリス人—神が創りし天地で』
(NHKブックス)
『東は東、西は西—イギリスの田舎町からみたグローバリズム』(NHKブックス)
『おどる民 だます国—英国南海泡沫事件
顛末記』(千倉書房)
主な訳書
ヒュー・ジョンソン『ワイン物語』(平凡社
ライブラリー)
テリー・イーグルトン『アフター・セオリー
—ポスト・モダニズムを超えて』(筑摩書房)
ドミニク・チータム『「くまのプーさん」を
英語で読み直す』(NHKブックス)など。

「2009年 『アメリカ〈帝国〉の苦境』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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