萌える男 (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房
3.22
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本棚登録 : 287
感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480062710

感想・レビュー・書評

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  • 前に挙げた『電波男』と内容は基本的には同じで、こっちの方が文章を堅く、そして学術的にした感じです。『電波男』の文章が受け付けないという方はこちらがオススメです。

  • 細かい分析だなぁ。すごい。衝撃。ちょっと同じような話しを繰り返して点は否めない。あと著者自身がオタクだからちょっと社会的な観点からするとずれてると思う。それでもすぐれた分析力。さすがオタク!!

  • 2007/11/05

  • 何となくで買ってみたのだけど、本書で言うところの「恋愛資本主義」的な価値観に対して抱いていた何となくの違和感を丹念に解きほぐされました。
    読後は紹介されているアニメやゲームに興味を持つだけなら良いのですが、「記念日とかイベントとか合コンシステムとかにうんざりする私は間違っていない…」と妙な自信を持っちゃいそうで余計危険な気がしますけどね(笑)。でも好きです、この本。

  • オタクと恋愛論に哲学まで混ぜ込みそのレゾンデートルを力説。面白い。

  • 純愛であるべき筈の恋愛が「勝ち組」「負け組」の弱肉強食的な価値観に支配されるようになり、受験生が少しでも偏差値の高い学校に入ろうとするのと同様に男女ともども少しでも「恋愛偏差値」の高いパートナーを捕まえようと努力し消費し続けなければならない。しかし偏差値の高い学校に入ることと受験生自身の人生における幸福とがまったく無関係であると同様に、彼(彼女)にとって必ずしも幸福かと言えば必ずしもそうとはいえない。むしろドグマに縛られることで恋愛の本来の機能と目的を見失っているのではないか。

    オタクへの偏見を変え、オタクこそが純愛も家族さえも癒しとならない世界に方向性を与えると説く。

  • 筆者はオタクこそが新しいライフスタイルだと擁護。中身が煮詰まってとっても濃い。渾身だなぁ。著者には悪いがこんなに笑える論文も珍しいよ。現実逃避は高度な人間的活動だから、人類みんなひきこもりと化すべきらしい。<Br>
    あんまりにもあんまりな極論武装だけど、それがまたウケる。<Br>
    検証する素材も、メイド喫茶、恋愛格差、純愛ブーム、エロゲー、文学作品、倒錯性愛、家族関係論、とまあ古今東西からよく集めてる。<Br>
    かなり面白い論展開です。大きな拍手。

  • 2006年11月

  • 隠れオタクの自分としては何も言い返すことができない。
    萌えとは何なのかがわかる。

  • オタクを全面的に肯定してみようという壮大な実験本。あるいは、敢えて悪意を持って言えばオタクのオタクによる自己弁護本。なにはともあれ、ちくま新書で本田透がもの申したのは意義がある。

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