この国の未来へ: 持続可能で「豊か」な社会 (ちくま新書 641)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480063458

感想・レビュー・書評

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  • 英、サッチャーは学校教育に市場原理(競争と格差)を持ち込もうとしたが失敗。

    失業率低下は景気の低迷のみだけでなく、若者の学力の低下、働くことの意識の低下によることも考慮に入れなければ

    すなわち教育が国を創る。

    自動車産業が発展していると部品産業、保険産業、税金も潤うが、携帯電話のように一体化したモノが発展したとしても潤うものは少ない。

    オイルショックは無資源国家日本の製造業をポストモダニズム化(省エネ、低燃費車など)









    公共交通機関の利便性の向上が持続可能な開発に資する技術革新の例として挙げられる。

  • 前半は未来の日本人にとっての(GDP以外の)「豊かさ」について、オーソドックスな提案がまとめられている。しかしむしろ参考になったのは本書の半分を占める「環境と持続発展」問題についての記述である。米国が指摘する京都議定書の「致命的欠陥」とはなにか。CO2削減のに向けて、国際的取組みにはどのようなことが挙げられるか。難しい用語は丁寧な解説を加え、今後の具体的な環境経済・政策について、大変わかりやすく解説している。

著者プロフィール

滋賀大学前学長。京都大学名誉教授。専攻は計量経済学、エネルギー・環境経済学。
『経済学とは何だろうか』(岩波書店)、『佐和教授はじめての経済講義』(日本経済新聞社)、『レモンをお金に変える法』(翻訳、河出書房)など、著書多数。

「2020年 『12歳の少女が見つけたお金のしくみ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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