東電国有化の罠 (ちくま新書 965)

著者 :
  • 筑摩書房
3.44
  • (3)
  • (11)
  • (15)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 116
感想 : 15
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480066725

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 東京電力の国有化を問題視する作品。
    私も同感だ。
    もはや原子力政策は民間企業に手に負える問題ではない。

  • 東京電力が法的整理ではなく国有化の道を辿ったのか、その裏に迫った一冊。

    財務省「金は貸しても、与えない」
    経済産業省「自分たちのエネルギー政策に間違いはなかった」
    政治家「世論の批判を自分たちに向けさせない」
    東電「責任を負うのは国である」
    銀行「貸した金はなんとしても回収する」
    と、各組織が責任回避の行動をとったことで、国民が真っ先に負担を強いられる状況になったのだ。

    途中、女川原発と福島第一の比較が出てくるが、東北電力の人間が福島第一を管理・運用していれば、と思わせる。

  • 東京電力の国有化がステークホルダーである財務省、経済産業省、政治家、銀行、そして東京電力のそれぞれの組織の正義を貫いた結果であり、互いに利益の反する正義により、国民が一方的に東京電力の賠償に係る費用を負担させられることになる、その流れをドキュメント形式で描いた一冊。

    正直、この一冊だけで複雑なこの問題を全て分かったという気にはなれないが、基礎知識をまとめてインプットするには役立った。

  • 町田さんの著書は初めて。しかし、自分には難しくなかなか理解出来ずに読み終える。
    女川原発について知る事が出来たのが唯一の収穫。

著者プロフィール

町田 徹(まちだ・てつ)
 経済ジャーナリスト、ノンフィクション作家。1960年大阪府生まれ。
 神戸商科大学(現兵庫県立大学)商経学部経済学科を卒業。米ペンシルバニア大学ウォートンスクールに日本経済新聞社より社費留学。甲南大学マネジメント創造学部非常勤講師。
 日本経済新聞記者、雑誌編集者を経て、独立。著作活動を軸に、雑誌への寄稿や講演活動も手掛けている。
「日興コーディアル証券『封印されたスキャンダル』」(月刊現代二〇〇六年二月号)で二〇〇七年「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」大賞。
著書に「JAL再建の真実」(二〇一二年 講談社現代新書)、「東電国有化の罠」(二〇一二年 ちくま新書)、「日本郵政 解き放たれた『巨人』」(二〇〇五年 日本経済新聞社)、「巨大独占 NTTの宿罪」(二〇〇四年 新潮社)ほか。

「2013年 『行人坂の魔物――みずほ銀行とハゲタカ・ファンドに取り憑いた「呪縛」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

町田徹の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ジャレド・ダイア...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×