- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480066725
感想・レビュー・書評
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東京電力の国有化を問題視する作品。
私も同感だ。
もはや原子力政策は民間企業に手に負える問題ではない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
東京電力が法的整理ではなく国有化の道を辿ったのか、その裏に迫った一冊。
財務省「金は貸しても、与えない」
経済産業省「自分たちのエネルギー政策に間違いはなかった」
政治家「世論の批判を自分たちに向けさせない」
東電「責任を負うのは国である」
銀行「貸した金はなんとしても回収する」
と、各組織が責任回避の行動をとったことで、国民が真っ先に負担を強いられる状況になったのだ。
途中、女川原発と福島第一の比較が出てくるが、東北電力の人間が福島第一を管理・運用していれば、と思わせる。 -
東京電力の国有化がステークホルダーである財務省、経済産業省、政治家、銀行、そして東京電力のそれぞれの組織の正義を貫いた結果であり、互いに利益の反する正義により、国民が一方的に東京電力の賠償に係る費用を負担させられることになる、その流れをドキュメント形式で描いた一冊。
正直、この一冊だけで複雑なこの問題を全て分かったという気にはなれないが、基礎知識をまとめてインプットするには役立った。 -
町田さんの著書は初めて。しかし、自分には難しくなかなか理解出来ずに読み終える。
女川原発について知る事が出来たのが唯一の収穫。