米朝らくごの舞台裏 (ちくま新書 1123)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 93
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480068262

感想・レビュー・書評

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  •  SNSで紹介されていたので目に付いた本です。
     私は「落語」は結構好きな方で、その中でも「三代目桂米朝」師匠はお気に入りの噺家さんの一人です。
     本書は、米朝師匠にまつわる数々のエピソードを記したものですが、著者が落語作家として米朝師匠、枝雀師匠の近くで活躍されていた小佐田定雄さんによるだけあって、とても興味深い話が満載でした。

  • 落語作家である著者が、米朝落語の中から精選した40席について、裏話、エピソード、思い出話を交えて語る。
    高津の富、鹿政談、地獄八景亡者戯、百年目、しまつの極意など、聞いたことのある作品もあったが、怪談、艶ばなし、歌舞伎がかった作品など、ジャンルの広さに驚いた。
    スカタンな人物の馬鹿話が落語の醍醐味かと思っていた自分の浅はかさを思い知らされた。
    ただ、この世界には、独特の用語や専門的解釈があり、それに関する記述に関して、理解するには少し距離感があった。

  • 米朝師匠のエピソードを落語の一話に寄り添って語る。まさにこぼれ話の宝箱。
    上方落語を聴きに関西に行きたくなりました。

  • 落語は
    むろん 語る人があり
    それを 聴く人があって
    初めて成り立つ
    芸能です

    優れた聴き手でもあり
    優れた書き手でもある
    小佐田さんが
    紹介してくださる
    米朝落語の裏話
    また 一つ
    聴き手の奥行きを
    拡げるヒントを
    いただいたような気がします

    また
    寄席通いに
    拍車がかかりそうです

  •  代表的演題解説とエピソード紹介。

     書いている最中、訃報に接したとのこと。

     古典だとばかり思っていたものにかなり米朝作があり、学究的、演者的才以外にも、創作的才にも恵まれていたことに今更ながら驚く。

     先に逝った直弟子枝雀、吉朝への「いずれ、私より大きな存在になるはずやったのに…」、「同志を失いました」との言葉は切ない。

  • 夫の趣味の影響で落語、結構好きでした
    やはり米朝さんですね
    落語だけでなく古典芸能全般にわたっていかに博識であったかがうかがわれます
    演題ごとの解説がおもしろかったです
    常に先頭にたちひっぱってこられた米朝さん
    お疲れ様でした
    《 すべて終え 地獄百景 高笑い 》

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著者プロフィール

落語作家。1952年、大阪市生まれ。77年に桂枝雀に新作落語『幽霊の辻』を書いたのを手はじめに、落語の新作や改作、滅んでいた噺の復活などを手がける。これまでに書いた新作落語台本は250席を超えた。近年は狂言、文楽、歌舞伎の台本も担当。近著に『枝雀らくごの舞台裏』、『米朝らくごの舞台裏』(ちくま新書)、『5分で落語のよみきかせ』全3巻、『上方落語のネタ帳』(PHP)研究所があるほか、上方落語のCDやDVDの解説文も執筆している。

「2018年 『上方らくごの舞台裏』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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