地方都市の持続可能性 (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房
3.08
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480071750

作品紹介・あらすじ

煮え切らない国の方針に翻弄されてきた全国の自治体。厳しい状況下で地域を盛り上げ、どうブランド力を高めるか。都市の盛衰や従来の議論を踏まえた生き残り策。

感想・レビュー・書評

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  • 日本の地方都市の見方。
    東京の一人勝ち。
    平成の大合併は余力のないところによる巨大化、とにかく市が増えて、行政能力は希薄化した。弱い市町村は多いが、合併をさらに進めても無駄。
    歴史的には、城下町、日本海交易江戸時代に栄え、その後、軍港、企業業過町で栄えたが、それも栄枯盛衰。今は一律人口で測っているが、今後は別の尺度で測らないと地方都市はどれもダメになってしまう。特色をいかして「交流人口」(行き来のある人口数)を増やしていくのが一つの手。

  • 糞みたいな本(これで著書は教授か)。大阪都構想について根拠なく批判している。既存のデータを並べているだけで深みのある考察がない。

  • 地方都市の歴史を見ていくと、色々と面白いことが分かる。
    炭鉱などの国策で浮き沈みした町もあれば、若年層への手厚い政策で少子化を食い止めている三笠市みたいに。

  • なんだかデータが多くて読みづらい、やはり数字に関する話しは横書きで読みたいものです。内容としては全国津々浦々の様々な都市の歴史的成り立ちや現在に至るまでの栄枯盛衰が書かれており非常に興味深いのですが、たとえば人口動態ひとつとっても数値の比較はされているが、なぜそのような状態になったのかについてもっと筆者の考察結果が盛り込まれていると面白かったのではないかと。

  • 第1章 データにみる東京ひとり勝ち(都市ランキングの罠;都市力を測る7つのデータ;7つのデータから全国を俯瞰する)
    第2章 だれが都市を殺すのか(2045年、衝撃の未来;平成の大合併とは何だったのか;道州制論議は消えたのか?;首都機能移転は可能か)
    第3章 国策と地方都市(江戸時代までの全国の人口推移―日本海側の存在感;富国強兵と殖産興業―日本海側から太平洋側へ;鉱業都市の天国と地獄;北海道誕生は国策の賜物;軍事都市の戦前戦後)
    第4章 都市間競争の時代へ(企業城下町の繁栄と衰退;代表的なライバル都市を比較する)
    第5章 人口減少時代に生き残る都市の条件(変わる、変える「都市の価値」;都市の繁栄は)

    著者:田村秀(1962-、苫小牧市、行政学)

  • 都市間の比較の視点が興味深かった。
    東京ひとり勝ちは東京にも地方にも良いものではない。
    結論として、地域特性に即した共創が求められるのだろう。

    それが難しいんだけど。

  • 東2法経図・6F開架 B1/7/1367/K

  • 318.7||Ta

  • 地方都市に住む者としてタイトルに惹かれて購入した。
    ライバル都市の部分が興味深い。
    人口に関する今昔のデータが豊富で地方都市の衰退が数字でわかった。

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著者プロフィール

1962年生まれ。北海道出身。東京大学工学部卒。博士(学術)。自治省、香川県企画調整課長、三重県財政課長、東京大学教養学部客員助教授、新潟大学法学部教授・学部長を経て、現在は長野県立大学グローバルマネジメント学部教授。専門は行政学、地方自治、公共政策。著書には『暴走する地方自治』『地方都市の持続可能性』(どちらも、ちくま新書)、近著に『公立大学の過去・現在そして未来』(玉川大学出版部、2021年)など多数。

「2022年 『自治体と大学 少子化時代の生き残り策』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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