- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480075857
作品紹介・あらすじ
そのとき歴史が動いた。時代を揺さぶった言葉とは。現代史に残る15本の演説を世界情勢、表現の妙とともに読み解く。知っておきたい珠玉の名言と時代の記録。
感想・レビュー・書評
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名演説が名演説たるゆえんを、池上さんとパックンの解説で読む。
なぜ聴衆に響くのかを、背景となった出来事やその国や民族の文化、歴史、演説内の言葉や言い回しを解説してくれる。
この本は英語話者ならではの解説があってこそ。
演説内のどこがどう感じるのか、これを言われると何を思い出し、何と結びつけるのか、怒りを煽るのか、同情を誘うのか、異国の出来事でも自分のことのように考えることができるのか。
単語の並び、発音、対比、美しさ、力強さなど、へぇーーーと思うことばかり。勉強になった。
名演説と聞いて思い出すのは、ブッシュ元大統領のI can hear you。
グラウンドゼロで瓦礫の上に立ち、作業員との偶然のやり取りから発せられるあの演説は、鳥肌が立ったし、アメリカ人の琴線に触れるものであることが感じられた。私がそこにいたら、涙と力が溢れるだろう。
YouTubeでも観られるので、ぜひ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
世界の演説に関する、池上彰さんとパトリックさんとの対談集です。
人の心に残ったり歴史を超えて語り継がれていく演説は、それなりに理由があって残っているのであり、それを表現や文化的な側面から解き明かしてくれています。
心を動かすスピーチとするにはどういった要素が必要か、何をやってはいけないか、人前で話す方にとっては参考になるのではないかと思います。
また、多くの演説に触れ、人を動かすのは大義とそれを伝えるための言葉であると改めて感じました。 -
桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/1327377 -
"言葉の持つ力"が一つのテーマとして扱われていた。この本を読みながら、いくつかの演説を聴いてみたが、本人の熱量が伝わるようであった。是非とも原文のまま理解できるようになりたいと、言語習得の意欲が高まる一冊だった。
一つ、故:安倍首相がアメリカの歴史上失敗したと評価されているレーガノミクスを引用して、アベノミクスと言って苦笑されたという話が印象的だった。
こういった小話のある本は非常に読みやすい。 -
最初の一言、引用、たとえこれらが名演説を構成する。
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池上彰とパックンの掛け合いも軽妙な世界の名演説の紹介。英語の教科書で読んだキング牧師からマルコムXもありながら歴史としてのチャーチル、ケネディ、ヴァイツゼッカーなど英文で見るとまた翻訳と違う趣を感じられた。
やはりこうして比較すると日本人総体としてのプレゼン文化のなさが感じられる。 -
4.8
言葉の力ってすばらしいけれど、言葉を最大限使いこなせる人間はほとんどいないんだろうなあ。 -
東2法経図・6F開架:B1/7/1752/K