- Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480084194
作品紹介・あらすじ
芸術から「いま-ここ」という一回性の「アウラ」が消滅する複製技術の時代にあって、写真はどのような可能性をはらみ、どのような使命を課せられなければならなかったのか?写真史を考えるとき、だれもが必ず引用する基本文献-ヴァルター・ベンヤミンの「写真小史」。初期写真から1930年代の作品までを通観したこの傑作エッセイに、そこで言及されているブロースフェルト、アジェ、ザンダーらの写真多数と、関連論文を加えて再編集。20世紀最高の批評家による写真論が目で見てわかる実証的な一冊。
感想・レビュー・書評
-
1930年ごろのドイツでの写真について、芸術としての評論を述べたもの。写実という技術と芸術について哲学的な考察がなされる。
ペンヤミンが取り上げた写真家、カール・ブロースフェルト、ウジェーヌ・アジェ、アウグスト・サンダーの写真集の序文も取り上げ、豊富な写真とともに解説している。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ベンヤミン、すみません、基礎の基礎。今更読みました。写真小史と、それにまつわるアジェの写真集やザンダーの写真集やらの前書きを集めた良書。
-
はっきり言って本書に対して賛成も否定も思いつかなかった。
ただ、時代とのズレは批評でもなんでもないという事を体感した。
引用が多く主張がどこにあるのかわからないから批評できないのかもしれない。
時がきたらもう一度考え直さなければいけない本。 -
110311/今年11冊目
-
ブロースフェルト、アジェ、ザンダーらの写真が数十点掲載され見やすい。
アジェについてその写真への姿勢が非常にわかりやすい。
『何かを意図的に消し去れば、よりよい効果をあとからかくとくできるのではないか、というようなことにアジェは関心がないらしかった。』(P172.L9~) -
写真いっぱい変な興奮。写真で快楽。
というわけではない。
アジェもみてみたくなる、すごく。 -
ウジェーヌ・アジェ
-
ヴァルター・ベンヤミンの写真評論
-
アジェの豊富な写真と数奇な運命に惹かれた。(感じる図書館で貸し出し中)