哲学入門 (ちくま学芸文庫 ラ 4-1)

  • 筑摩書房
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感想 : 54
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480089045

感想・レビュー・書評

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  • 哲学っていうものが何なのかを知りたくて、友人におすすめされたわけですが、読み終わったもののやっぱりわかりません。
    すべてを疑うっていうのが哲学の一部であることと、学問を作るために存在するのかなというところが、自分の中での哲学に対する理解ですかね。
    これでも、かなりわかりやすい方向の本らしいのですが、やっぱり難しいです。
    言葉遊びをしているだけのようにも読めてしまいます。
    本文にもありましたが、確定することが哲学の仕事ではないということだけはわかりました。
    科学を科学にするために、確定した事項になった時点で、哲学の外側に行くという考えで良いのかなと。
    やっぱり難しいです。

  • 突き詰めて考えていくと、確実に知る事のできる知識とは眼で見た色や、臭いや、痛みといったセンスデータであって、それを与えるであろう物体の存在を知る事はできない。
    冒頭のこんな説明から始まり、普遍や、真と偽などについて論じられる。

    哲学的な考え方に馴染んでおらず、読み進めるのに苦労したが、扱っているテーマがそれぞれ興味深いものだったので最後まで面白く読めた。

    あくまで分析的な語り口も魅力的。

  • 入門というタイトルにもかかわらず、内容は決して容易ではなく初心者の自分にとっては読み進めるのに苦労しました。この本は我々の世界とはどいういうものかという問いから始まり、そのような世界をいかに知るか、そして知るとは何かという哲学の基本的テーマについて論じられてきた考えを根拠をもって説明しています。知識の細かな分類など日常的には意識しない部分を論理を用いて記述してあるので、なかなかとっつきにくいと思います。しかし哲学とは本来論理をもちいて厳密に記述していくことなので、その意味でも哲学入門にはふさわしいと思える書物です

  • 哲学史入門かと思いきや「哲学とは何か」という入門書だった。流石にすこし難解ではあったが、改めて物事を批判的に思考することの重要さを知った。翻訳も読みやすい。

  • 「幼稚な期待はいずれも例外を許すので、それを抱くものは幻滅する見込みが高い」

    身につまされる。

  • 哲学を勉強するのに初歩的な一冊だと勧められ、読んでみたが、とても難しかった。
    この入門書を読むためには、ある程度の基礎的な知識が必要だと感じた。
    この著書の中で紹介されている中で特にヒュームの考えに興味を持ったので、次からは分野を絞って勉強していきたい。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/737838

  • 「理性的な人なら誰にも疑えない、それほど確実な知識などあるのだろうか」という問いから出発して、人間の認識や知識の本性を明らかにして行く。補題が次々と立てられ一つ一つを丁寧にみていくので、議論の主題を追いづらくなかなか難しかった。2度読んでなんとか議論の全体像をぼんやりと掴むことが出来た。
    知識、とりわけ科学的な知識とは唯一不変なものでは無く、所詮蓋然的な見解と見做すべき物にすぎず、可能性をひとつに押し込めるべきではないとのこと。研究に従事するものとして心に置いておくべき言葉

  • 法政大学通信教育部
    一般教育人文分野 哲学 指定テキスト

  • 心理学部の友人に薦められた本。
    倫理を履修しておらず、本当に初めての哲学本。第1章で心が折れそうになったけど、読み進めていくと不思議と腑に落ちてくるような、でも全く落ちてこないような。
    自分の存在意義を問いたい人(自分の存在を定義したい人)や正論好きの人には面白いと思う。わたしは面白かった。
    何回も読みたい。

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著者プロフィール

1872-1970。イギリスの哲学者。17世紀以来のイギリスの貴族ラッセル家に生れる。ケンブリッジ大学で数学・哲学を学ぶ。1895年ドイツを訪れ、社会民主主義の研究に打込む。1910-13年にはホワイトヘッドと共に画期的な著作『プリンキピア・マテマティカ』(3巻)を著わし、論理学や数学基礎論に貢献した。第一次大戦が勃発するや平和運動に身を投じて母校の講師の職を追われ、1918年に4カ月半投獄される。1920年労働党代表団とともに革命後のロシアを訪問。以後社会評論や哲学の著述に専念、ヴィトゲンシュタインとの相互影響のもとに論理実証主義の形成によって大きな影響を与えた。1950年哲学者として3度目のノーベル文学賞受賞。また原水爆禁止運動の指導者のひとりとして99歳の生涯を閉じるまで活動を続けた。多数の著作のうち邦訳の主なものは『西洋哲学史』(1954-56)のほか『懐疑論集』(1963)『ラッセルは語る』(1964)『人生についての断章』(1979)『私の哲学の発展』(1979、以上みすず書房)『哲学入門』(1965、角川書店)『ラッセル自叙伝』(全3巻、1968-73、理想社)など。

「2020年 『西洋哲学史【新装合本】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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