1492 西欧文明の世界支配 (ちくま学芸文庫)

制作 : Jacques Attali  斎藤 広信 
  • 筑摩書房
3.19
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本棚登録 : 178
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (467ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480092588

作品紹介・あらすじ

1492年にコロンブスが間違って「インド」を発見して以降、それまで栄えていた中国・イスラム世界・アフリカ・アメリカ大陸の独自の文明は、すべてが抹殺されることになった。これを境に世界は、西洋近代化への道を突き進んでいく。本書は当時のヨーロッパ世界を形作っていた要素を説明しながら、1492年の出来事を詳細に記す。またその後、近代知識人の誕生、市民階級の形成、ナショナリズムの芽生えの歴史を追い、21世紀以後の来るべき未来について提言する。世界事情に精通し近未来を大胆に予測する著者の根差す歴史が、ここにある。

感想・レビュー・書評

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  • 第1部 ヨーロッパを捏造する
    第2部 一四九二年
    第3部 歴史を捏造する

    訳:斎藤広信

  • 2017/3/12購入
    2018/2/20読了

  • 新書文庫

  • 1492年、コロンブスがアメリカ大陸を発見した年をひとつのメルクマールとして、ヨーロッパがヨーロッパとなってゆく姿を描き出した歴史書。
    まず1492年より前の時代を描出するが、著者は凄い博学、かなり多岐にわたる視点から、簡潔に凝縮した、情報量の多い文体でどんどん史実を列挙していく。
    高校程度の世界史の知識しか持たない私のような日本人なら、ちょっとついていけない辛さを感じるだろう。
    しかし、ヨーロッパがいよいよイスラムとユダヤ人を排斥し、<大陸=歴史>というヘビーな身体性を獲得してゆく過程が、なかなか面白い。アウシュヴィッツに限らず、ユダヤ人は主に宗教的な理由から、さんざんに殺戮されてきたのだ。こともなげに。
    殺戮と言えば、1492年よりあと、いよいよアメリカ大陸に乗り出したヨーロッパ人の壮絶な冷血ぶりが凄い。独自の大文明であったアステカ、マヤをあっというまに滅ぼし、何百万、何千万という先住民を皆殺しにしていくのである。
    しかもそういった「蛮行」が、キリスト教の威光によって野蛮人を清めるための正義として語られることになる。
    ジャック・アタリの筆致はクールなので、歴史的事実をマシンガンのように浴びせかけてくる以外、つよい主張はあまりしてこない。けれども、それまでは中国が世界一の権威であった時代から一転、イスラム-ユダヤを排斥して自己を「キリスト教」として純化し、アメリカ大陸その他の「世界支配」へと踊り出していくという力動は強烈である。
    もう少し私が世界史、とりわけヨーロッパの歴史について予備知識があったら、この本はもっと面白かったろう。

  • ジャック・アタリは初めて。訳文が軽い感じだが、原文もそうなのであろうか。ともかく、読みやすく、わかりいい本だった。

  • ちょろちょろ読んでみたが、ピンと来ない。
    特に目新しいことは何も書いてないような…
    まあ、こちらに読む忍耐がないだけか?

  • 近代西欧文明が世界の覇者となった1492年にスポットを当て、史実を現代的観点から再構成した好著。

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著者プロフィール

1943年11月1日アルジェー生まれ。フランスを代表する知識人。81年〜91年大統領補佐官、欧州復興開発銀行総裁も努める。

「2001年 『反グローバリズム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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