数学をいかに使うか (ちくま学芸文庫 シ 20-2 Math&Science)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480093257

作品紹介・あらすじ

歴史的な発展を念頭に置きつつ、"どう使うか"という立場から書かれた入門書。在来の教科書が教えてくれない有用な定理や考え方を多数紹介。書き下ろし文庫オリジナル。

感想・レビュー・書評

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  • 今年で御年81歳になるモジュラー性定理で有名な志村教授の書き下ろし.『はじめに』に「線形代数と微積分の初歩を学んだ人を主な対象とする」とあるけど,「〜を“まじめに”学んだ人」と改訂するべきw.私は工学へ応用する部分しか覚えてないので,ちょいちょい大学時代の教科書を見るハメに.なので『はじめに』の結びに「ともあれ,本書を気軽に読んで」とあるが,とても気軽には読めず.
    ただ,数学の面白さやキレイさをそれとなく体験できた.とくに楕円関数やフーリエ解析へのアプローチが斬新だった.まさに数学をどう使うかを言語化していると思う.小難しい数学を別のアプローチで再確認出来たことは大きかった.もちろん,ほとんど理解出来ていないと思うけど.

  • 系推薦図書 総合教育院
    【配架場所】 図・3F文庫新書 ちくま学芸文庫
    【OPACへのリンク】
    https://opac.lib.tut.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=188971

  • 格調高い本である。数学をいかに使うか、と書いてあるが、物理や工学に応用するというよりは、新しい数学のために使うときに必要なこと、あるいは不要なことを示している。

  • 897円購入2011-02-09

  • Hermite行列、四元数、楕円関数、Lebesgue積分など、数学科の人間以外はあまり学ばないことや、講義では省略されがちなことを中心に話を展開していく。Riemann積分が可能となる条件のような、あまり細かい議論を証明することに時間を使わず、使える数学を広く知っておくべきだという考えの元に、代数・解析を広く取り扱う。

  • 初歩的なものではなく、理系の高校後半、大学の数学あたりのレベルが必要に思えます。

  • 非公式正誤表あります(登録 2 件)
    http://public-errata.appspot.com/errata/book/978-4-480-09325-7/

  • とても難しい本だった。数学を応用すると思っていたが、そうではなく、数学のために使えるかどうかという話になっていた。でも、多少の予備知識があったので、何とか理解はできたと思う。

  • 自分は「大学で理工系に進んだ人」だったのですが、ほとんど内容を理解できませんでした。ところどころ理解できるところを読んだという感じです。

    ブログはこちら。
    http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/3537949.html

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著者プロフィール

志村 五郎(しむら・ごろう) 1930年静岡生れ、東京育ち。1952年東京大学理学部数学科卒業。東京大学助教授、大阪大学教授。プリンストン高等研究所を経て、1964年プリンストン大学教授。同大学名誉教授。アーベル多様体の虚数乗法論の高次元化、アーベル多様体のモジュライ理論とモジュライに対応するCM体上のアーベル拡大を記述する保型関数を構成し、志村多様体論を展開。アメリカ数学会コール賞(数論部門)、アメリカ数学会スティール賞(生涯の業績部門)、朝日賞、藤原化学財団藤原賞他受賞。2019年逝去。

「2021年 『記憶の切繪図 七十五年の回想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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