近代日本とアジア: 明治・思想の実像 (ちくま学芸文庫 ハ 32-2)

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  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480095763

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  • 著者は「日本自身が持つ固有の価値で日本の朝鮮や満州への進出を肯定することができないとすれば、その膨張の肯定は欧米の動向、中国の動向、朝鮮および満州自身の動向、という日本の外部の動向、およびその動向を正当化する「言葉」によってしかなしえない。」と結論付けている。現在のアジアを眺めれば、多くの国の主張や動向は、そのような他国のことにはお構いなしに、先ずは自国の内情に大きく影響されているように思うのであるが、いかがか。いや、やはり当該問題に関係する国々の動向に大きく影響されるし、国によって内情も異なるか。

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著者プロフィール

一九三七年神奈川県生まれ。東京大学文学部卒業。同大学大学院人文科学研究科博士課程中退。東京大学社会科学研究所教授、千葉大学法経学部教授を経て、現在は東京大学名誉教授。専攻は日本近代政治史。主な著書に、『明治憲法体制の確立』『日本憲政史』(以上、東京大学出版会)、『帝国と立憲』(筑摩書房)、『昭和史の決定的瞬間』『未完の明治維新』『日本近代史』(以上、ちくま新書)、『近代日本の国家構想』(岩波現代文庫)、『〈階級〉の日本近代史』(講談社選書メチエ)、講談社現代新書に『明治維新1858-1881』(共著)、『西郷隆盛と明治維新』などがある。

「2018年 『近代日本の構造 同盟と格差』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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