ちくま日本文学全集 033 柳田国男

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (477ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480102331

感想・レビュー・書評

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  • 「浜の月夜」なし
    「清光館哀史」なし
    「遠野物語」kindle
    「山の人生」kindle
    「草の名と子供」なし
    「木綿以前の事」kindle
    「酒の飲みようの変遷」なし
    「涕泣史談」なし
    「ウソと子供」なし
    「笑の本願」なし
    「不幸なる芸術」なし
    「故郷七十年(抄)」なし
    「詩」なし

  • ちくま日本文学全集033。

    柳田國男の作品には、あんまり興味を引かれませんでした。
    私には縁遠い人のようです。

    「遠野物語」
    はあ。こういう中身なんですね。

    唯一面白かったというか、勉強になったのは、「笑いの本領」という作品。
    芭蕉の俳句というのは、
    「笑ってこの人生を眺めようとする」もので、しかも「何でもかも笑いのめし、笑わせ続けようとするのではなくて、本当に静かなまた朗(ほがら)かな生活を味わいたいと思う者に、親切な手引きをしようというのであった」
    (笑いの本願 p381)

    えええ、俳句ってそんなものだったの!と初めて知りました。
    どうもそういうことらしいです。

    ふ~む。
    ま、それだけです。

    次は大岡昇平。
    大岡昇平といえば「野火」だなあ。

  • 学校の教科書で読んだ清光館哀史がわすれられない。

  • 2012/1/23購入

  • んー、微妙。    面白い記述もありますし、まぁ読み物としては、悪いとまでも言わないんですけどね。       柳田國男って、「民俗学の父」的なイメージじゃないですか?  だから、民俗学の一端をかじれるかな?なんて期待して読むと、それは違いましたね。決してこれは論文のような、何か結論を述べるようなものではなく。かといって、小説のような何やらの起承転結を皆に楽しませるようなものでもなく。なんてか、事実を淡々と書き並べている。そんな感じです。だから、昔のことに興味がある人とか、そういう人には面白いのかも。民話とか。  あとは、たまに今の言葉の起源とかが書かれていて、そういうのはときどき興味深かったかな。                       そんな感じです。

  • 柳田國男の名前を知ったのは、きっと大塚英志経由だと思うので、高校生ぐらいの時かな?多分、大塚英志のマンガを民俗学的に読み取るという評論のなかだったと思います。

    そして、「遠野物語」は、高校の時の読書感想文の課題図書の中にあった。実際にわたしが読書感想文を書いたのは、カフカの「変身」で、他の本は読んでいません。
    そして、「遠野物語」と「変身」以外は、題も著者も覚えていないのだから、「遠野物語」は、そのときから、ずっと引っかかっていたのだと思います。

    内容は、なんとなく聞き知っていた。なんか、昔話みたいな話らしいと。

    大学で、「文化人類学」の講義をうけて、おもしろかった。そこで、日本にもよく似た「民俗学」という学問があると聞いた。その大家が、柳田國男らしいという話も聞こえてきた。
    「民俗学」というものの輪郭が、なんとなく朧気に見えてきた。

    「遠野物語」。いつか読んでみたいと、新潮文庫の本も持っていたと思いますが、読む機会がないままウン10年。

    今回、やっとこさ、その「遠野物語」と、柳田國男の作品に触れることが出来ました。

    昔話だと思っていました。
    違っていました。
    ここで語られる遠野のお話は、もっともっと身近なこととして語られていました。

    そして、アウトローに生きることすら認めてしまう大きさ。
    嘘を笑い飛ばして、生きていく強さ。

    そこはかとないユーモア。

    「草の名と子供」を最初に読んだとき、いや、草の名は子どもが考えたのではなく、大人が考えたのだろう。昔の人は、今の人以上に草と接している時間があったのだからと、思いました。
    それから、フッと自分の間違えと、柳田國男の正しさに気づきました。
    そう、昔の子どもは、大人以上に、ずっとずっと草と接し続けていたのだと。そして、そのまま大人になっていたのだと。

    この人の目は、決して優しい目ではないと思う。
    でも、なんでも、受け入れてしまう大ききな大きな目です。

    そして、今、自分がこの年齢だから感じられることもいっぱい入っていると思います。
    出会えて、よかったです。

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著者プロフィール

民俗学者・官僚。明治憲法下で農務官僚、貴族院書記官長、終戦後から廃止になるまで最後の枢密顧問官などを務めた。1949年日本学士院会員、1951年文化勲章受章。1962年勲一等旭日大綬章。

「2021年 『新嘗研究 第七輯―三笠宮崇仁親王殿下に捧ぐ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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