寄り添って老後 (ちくま文庫 さ 30-1)

  • 筑摩書房
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480422729

作品紹介・あらすじ

名脇役として名を馳せた明治生まれの女優・沢村貞子さんは、生前からエッセイストとしても知られ、女優業のかたわら数々の名エッセイ集を残している。最晩年の作品となった本書では、夫婦の老後生活をユーモアを交えて紹介する一方、夫に対するさりげない気配りや料理をはじめとする家事への愛着など、いつまでも心豊かに暮らすコツを教えてくれる。

感想・レビュー・書評

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  •  新婚当時と同様に、老後こそ寄り添っていきたいと思っていますw。相方の心境はともあれ(^-^) 沢村貞子(1908~1996)「寄り添って老後」、1991.11刊行、1994.12文庫化、2006.10再刊。心意気とか張り合い、大事だと思います! 人の身体は使えば使うほど、その部分が発達する。特に脳はそう。 そして、筆まめの人は老化が遅いそうです!
     沢村貞子(1908~1996)&大橋恭彦(1910~1994)、二人とも伴侶を捨てて一緒になり、かれこれ50年。晩年は、山の手代々木の一戸建から海の見える葉山のマンション8Fで過ごす。「寄り添って老後」、2006.10発行、再読。①自分では2㎝あげたつもりの足首が1㎝しかあがっていない。②布団の中で少しずつ手や足を動かしていると血の巡りがよくなる。③呆ける(脳の血管の老化)きっかけは、ストレス、病気、怪我、手術など。脳をはじめ、人の身体は使えば使うほどその部分が発達する。筆まめの人は老化が遅い。

  • 林真理子「20代に読みたい名作」で紹介されていた一冊。
    内容は、老いを感じながら生きていく元女優の生活について。
    「老い」というと暗く感じるが、彼女の場合決してそうではなく、文章からは明るさと同時にかわいらしさが伝わってきた。
    女優時代の彼女は知らないが、素敵な人だなと思う。
    夫とともに、お互いを支えあいながら寄り添って生きていける、というのは幸せなことだなと感じた。

  • 祖父が残してくれた本の中にあった一冊。あとがきにぐっときた

  • お引越し前後のあたりの時期。
    後書きは読むたび涙が出ます。なんの涙かわかんないけど。
    したいことそう有りたいこと譲れないこと。
    全てにおいて同調できる訳ではないけれど迷った時にはつい手に取ってしまいます。
    自分のことばっかり考えてちゃダメ。
    でも自分のことは大切に。
    矛盾しないんですよね。胸張って、頑張ろうと思います。

  • 50年。 50年という時間を誰かとともに暮らすというのはどんな時間なんだろう。

    私はこのご夫婦のことは何も知らない。
    ただ、ここに書かれている文面から、いろいろな苦労を超えて穏やかな老後の時間に達したと想像するに過ぎない。

    「死」というものを意識しながら、ただ一日一日を生きてそこに存在してくれてるだけでいい。
    そんな想いを抱いて寄り添って生きていらっしゃったお二人をとても尊敬する。
    きっと私にはできない。

  • レビュー書いてる人が少なくてたまげた・・・
    5人目ってw

    この本は母親のものなんですが、
    結構年配の方には有名な本らしくて雑誌にも紹介されててなんとなく毎日ちょこちょこと読んでいたもの。

    今日最後のページまで行き、「寄り添って死後」から、
    まさか感動して涙が出そうになるとは思わなかった。
    感動っていうよりか、心が動かされたというか。

    いくつになっても、おばあさんになってもあんな風な感性を持って生きていたいです。
    素敵な女性でした。

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著者プロフィール

1908年(明治41年)東京・浅草生まれ。俳優・エッセイスト。本名大橋貞子。日本女子大学在学中に新築地劇団に参加。前衛演劇運動に加わって投獄を経験する。34年、日活太秦現代劇部に入社、映画俳優としてデビュー。小津安二郎監督作品をはじめとした映画、舞台、テレビで名脇役として活躍した。生涯で出演した映画は100本以上。78年には、半生をとりあげたNHK連続テレビ小説「おていちゃん」が放送された。89年に俳優を引退。文筆にも長け、77年『私の浅草』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。ほか『貝のうた』『わたしの台所』『わたしの献立日記』など著書多数。96年(平成8年)没。

「2023年 『沢村貞子の献立 料理・飯島奈美3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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