無頼の点鬼簿 (ちくま文庫 た 20-7)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480422859

感想・レビュー・書評

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  • マルレーネデートリヒが来日したときに大賀さんのドイツ語のスピーチにはそっぽも向かずにI can not understand と言ったが羽仁五郎のスピーチにはなんとドイツ語で応えた。
    彼は誰よりエレガントにそして夕刊にファシズムと戦ったあなたにと僕は言ったんだ。すると彼女はいいえ、今でも戦っています、と応えた。
    それが100万ドルのアキレス腱だよ、断固として左翼なのさ、大賀君は資本化だから分かっても知らん顔をしたのだ。
    学問無宿やくざの愉しみ。

  • 特に高橋鉄に関する記述が良い。

    華族の娘と情死しようとしたが果たせず、別れさせられる高橋鉄の若きころの自伝を引用している部分が良かった。

  • ここで触れているキネマ旬報の連載「日本映画縦断」がどう潰されたのか、裁判の様子が確か「噂の真相」に出ていた覚えがある。更迭された当時の白井佳夫編集長の後釜に座り、今では角川映画の社長(もっと上か?)にまで「出世」した黒井和男がどう立ち回ったのか、知りたいところ。

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著者プロフィール

1930年、東京生まれ。東京外大露文科除籍後、肉体知的労働の底辺を転々、自由なもの書きとして舞台・映像・音盤とさまざまな分野に表現を試みる。著書、『琉球共和国』『水滸伝/窮民革命のための序説』『無頼と荊冠』『逆桃源行』朝日文庫『美空ひばり』ちくま文庫『断影大杉栄』『ルポライター事始』など多数。1991年死去。

「2023年 『黒旗水滸伝 大正地獄篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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