ユーモレスク (ちくま文庫 な 36-1)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480423405

感想・レビュー・書評

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  • 長野まゆみさんの服装の描写がとても好きです。
    専門学校に通っていたせいもありますが、どこか衣装じみた登場人物の服装にどきどきしていました。

  • 5年生の遠足で貯水湖に行ったまま戻らなかった真哉。
    真哉は隣家から聴こえてくるユーモレスクが好きだった。
    あれからもうすぐ7年。法的には死亡とみなされる。
    もう4人家族のふりは出来なくなる。
    7年前、本当は何があったのだろうか・・・
    真哉の死によってもたらされた悲しみと、
    そこから派生した新たな切なさと傷。
    7年目を区切りとして、少しずつ変わっていく様子を
    ミステリ風に綴っていますがBLです(^◇^;)
    女性目線なので、不思議な感じがしますが切なかったです。
    同時収録の「アラクネ」も好きです。

  • 6年前に行方不明になった弟、隣家から聞こえてくるユーモレスク、隣家の幼なじみと高校生の少年との関係、百貨店の紳士用品売り場、ひとつひとつの要因が長野まゆみの手を通して語られると、実に艶やかな彩りを与えられ、それでいて何とも切ない。初期作品とは全く違うけれども、これもまた間違えなく長野作品ですね。しかも男同士の関係を女性視点(姉視点)で描くというのも面白いです。美化し過ぎず、それでいて現実とは違う世界を築き上げてしまうのはさすがですね。

  • 24歳の女性が主人公。長野作品には珍しい一作。
    少年好きとしてはちょっと物足りないところも…。
    でも長野作品らしさはちゃんとある。
    http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-33.html

  • 夏の昼下がり、秋の終わり。そんな雰囲気の物語。

  • 時代は現代。語りは女性。

  • 長野さんらしくない話だったな。
    妙に現代風生活感がある。

  • 女性目線は、いいですね。

  • 文庫版書き下ろしの為に購入

  • オチがちょっと弱いような いいホモですが
    「〜じゃ」を「〜ぢゃ」と書く表現だけがどうしても受け入れられない…

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著者プロフィール

長野まゆみ(ながの・まゆみ)東京都生まれ。一九八八年「少年アリス」で第25回文藝賞を受賞しデビュー。二〇一五年『冥途あり』で第四三回泉鏡花文学賞、第六八回野間文芸賞を受賞。『野ばら』『天体議会』『新世界』『テレヴィジョン・シティ』『超少年』『野川』『デカルコマニア』『チマチマ記』『45°ここだけの話』『兄と弟、あるいは書物と燃える石』『フランダースの帽子』『銀河の通信所』『カムパネルラ版 銀河鉄道の夜』「左近の桜」シリーズなど著書多数。


「2022年 『ゴッホの犬と耳とひまわり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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