薔薇物語 下 (ちくま文庫 は 35-2)

  • 筑摩書房
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (470ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480423467

感想・レビュー・書評

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  • 読売文学賞、訳:篠田勝英、原書名:Le Roman de la Rose

  • 薔薇物語読了。長かった。

    比喩と擬人化だらけで読むのにとにかく時間がかかるが、ストーリーを楽しむのではなく、あくまで教養だと思えば楽しく読むことができた。
    中身は…ない。
    女ってこんなかんじ、できる男はこうやるもんだ
    現代といっていることはあまり変わらない。

    しかしそういった内容をアレゴリーで表現しているのが面白い。
    最後のえげつなーい下ネタを包める限りのオブラートで包んだところもよろしい。
    表現技法のひとつとして興味深いものなのでおすすめ。

  • コンサルティングを日常の業務としている私からすれば、13世紀初頭の中世フランスの有閑階級の夢物語を読むこと事態がまさに非日常の世界だが、このような非日常の世界を垣間見るということは少なからず面白かった。また、私も含めた世間一般の人間にとっては「役に立たないどうでもいいこのようなこと」を日常の研究の対象にしている輩がこの世に少なからずいるからこのような本も出版され、また文庫本化もされるのだろうということを知ることは、ある意味では有意義である。この文庫本の中のちっぽけな挿絵の有閑マダムの目つき・表情が実にいやらしく、あるいは扇情的で、かつまた艶かしく、そうは言うものの、いやいやなかなか魅力的である。虫眼鏡で拡大してみると、結構恐ろしかったりして・・・・。
     文庫本で上下巻、あわせて3,000円は高いか安いか、それは読者次第か・・・・。

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