知識人の裏切り ─どこまで続く、平成日本の漂流

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 48
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480426987

作品紹介・あらすじ

高度経済成長至上主義をまっしぐらに突き進んできた日本は、昭和の終わり、狂乱バブルの破綻とともに針路を見失い、平成に入っても長い低迷を続けている。専門主義の狭さと合理主義の浅さでは、人の営為である経済現象をそもそも捉えることはできない。なぜ多くの知識人は世論をミスリードしたまま、その誤りを認め修正しないのか。-今日を予言するかのような1992年の対談に、2009年の再検証を加えて刊行。オリジナル文庫。

感想・レビュー・書評

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  • あえて避けてきていた感のあるタイプの本です。

    なんというか、苦手と思っていたタイプのひとの話を聞くと、
    自分の欠点が見えてくるってのはありますね。
    細部を見ると賛成できないこともありますが、
    全体を通して一貫した姿勢で物事をとらえ、語りぬくような
    そんな力はいまのぼくにはない訳で、
    自分もまだまだだなぁと思った次第です。


    抽象化することで、体系だてて話すことができるわけで、
    もっと哲学を学ぶなり考える時間を作らねばならんな
    などと思わせられました。

  • コンサルタントの波頭氏と思想家の西部氏による対談。彼らの膨大な知識量、洞察力、ものを考える力に驚嘆させられる。ものを考える力のベースになっているのは哲学、思想、歴史観がある様に感じた。

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著者プロフィール

西部邁(にしべ・すすむ)
評論家。横浜国立大学助教授、東京大学教授、放送大学客員教授、鈴鹿国際大学客員教授、秀明大学学頭を歴任。雑誌「表現者」顧問。1983年『経済倫理学序説』で吉野作造賞、84年『気まぐれな戯れ』でサントリー学芸賞、92年評論活動により正論大賞、2010年『サンチョ・キホーテの旅』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。『ソシオ・エコノミクス』『大衆への反逆』『知性の構造』『友情』『ケインズ』など著書多数。

「2012年 『西部邁の経済思想入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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