- Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480428547
作品紹介・あらすじ
読書は速度か?読書は分量か?ゆっくりでなければ得られない「効能」が読書にはある。本を読むこと本来の「快」を取り戻すための、反"速読"・反"多読"術。「読むリズムが快くきざまれているとき、それは読み手の心身のリズムと幸福に呼応しあっている。読書とは、本と心身とのアンサンブルなのだ。」文庫化にあたり、単行本未収録エッセイを大幅増補。
感想・レビュー・書評
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単行本の『遅読のすすめ』は、2002年に刊行されています。
したがって、著者の山村修さん(1950~2006年)が、52歳位の時に書かれたようです。
著者は、56歳で病死されたとのこと。
当時は速読ということが流行だったというか、情報を得るためには多くの本を読む必要があったというか、今にして思えば、そういう空気があったのは確かです。
2002年というと、私が41歳の時になりますが、当時はインターネットで情報を得るというのは、一般的ではなかったように思います。
さて、この本では、最初に速読派?として、福田和也さんと立花隆さんが登場しています。
ちょっと、両氏を見てみましょう。
福田和也さんは、1960年生まれなので、私と同世代ですか。
立花隆さんは、1940年生まれなので、現在80歳になられます。『遅読のすすめ』が刊行された時の立花隆さんの年齢は、62歳位ですか。
37頁まで読んで、図書館に返す。 -
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猫丸さん、ありがとうございます!
話題性に乏しいけど、本への思いが丁寧に書かれた本です。
こんなに良い本なのに品切れ中だなんて。。
山...猫丸さん、ありがとうございます!
話題性に乏しいけど、本への思いが丁寧に書かれた本です。
こんなに良い本なのに品切れ中だなんて。。
山村さんの名も、もっと知られるようになってほしいです。
2020/09/11 -
nejidonさん
「書評家〈狐〉の読書遺産」の書評に〈狐〉山村修を、とっても素敵に紹介されているのでUPしました。。。nejidonさん
「書評家〈狐〉の読書遺産」の書評に〈狐〉山村修を、とっても素敵に紹介されているのでUPしました。。。2020/09/11
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速読と比較しつつ、遅読ならではの魅了をこれでもかというほど丁寧に主張している本。私は遅読派で著書の考えに八割方賛成だが、そもそも読書に対する定義はひとりひとり違うのかも……。読み方に正解はないだろうから、自分にとって自然な速さで、日常生活に溶け込んだ読み方を続けて行ければ幸せだ。
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濫読する人を見よ。その人の目玉は乱れておる。(遠藤隆吉『読書法』)
できるだけ多くではなく、少なく読みたまえ。(ヘンリー・ミラー『わが読書』)
古今東西いろいろな人の読書に対する考えが紹介されていて、面白い。
私から年齢を奪わないでください。働いて、ようやく手に入れたのですから。メイ・サートン『一日一日が旅だから』-読んでみたい。 -
速読の本を探していて出会った速読とは正反対の内容の書籍。本に対する意識、姿勢が変わった。前より本を読むのが楽しくなった。しかし時間は有限。こまった。
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読むのが遅い人間には心強い一冊。
速読派と遅読派はそもそものスタンスが違うのだから速読派をそこまで目の敵にする必要はないんじゃないかな。これからも自分のペースでのんびり読んでいこうと思う。 -
小説は速読しても意味ないよね
逆に深く遅読しなきゃだめですね。
第一部はすごく面白いエッセイ読んだ感じ
文庫化増補の書評の第二部はつまんないが
第一部は読む価値あるなぁ、ほんといいわ。 -
第1部は秀逸
思わず,じっくり,ゆっくり丁寧に読んだ
とにかく多くの本を読もうと思いがちだけど,そんな必要は全くない
第2部も,おもしろく読んだが,第1部ほどではない
コメント欄では、はじめまして。
私もつい先日この本を読んだばかりです。山村さんの文章のファンでした。
とても分かり...
コメント欄では、はじめまして。
私もつい先日この本を読んだばかりです。山村さんの文章のファンでした。
とても分かりやすく説かれた、良い本でしたね。
ちょっとご縁を感じてコメントしました。失礼しました。