本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480430038
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
「小説篇」の井伏鱒二の項までは良かった。勢いよく啖呵を切る短いフレーズの羅列。スピード上げて駆け出してゆく高揚感。体ごと持って行かれそうなスリリングな読み心地。最後まで一冊丸ごとその感じで行ってくれるものだと思った。『吉里吉里人』に食傷したのだ。
-
小説、江戸落語、上方落語、および狂言から悪態表現を引用したもの。コンセプトは面白いが、小説篇が良くない。多くの作品に関しては単語単位での引用ばかりで、「俗物」などと書かれてもその作品から引用した意味が見出せない。この作品ならではと思わせるものはほとんど『吉里吉里人』からで、その『吉里吉里人』が小説篇の 7 割くらいを 占めているのはあまりにもバランスを欠いた構成と言わざるを得ない。これでは引用元の作品に対しても失礼だ。
他はそれなりに良かっただけに残念。
全3件中 1 - 3件を表示