世間のひと (ちくま文庫 き 37-1)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (444ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480431561

感想・レビュー・書評

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    筑摩書房 世間のひと / 鬼海 弘雄 著
    https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480431561/

  • 市井の人、それぞれの歴史を刻んだ今のありようを切り取っている1枚1枚の写真を眺めているとポートレイトがこうやって時代を共有していく表現になるんだと思えた。

  • 「世間の人」とあるが、被写体はあらかた異形の人たちに見える。程度の差はあるが、なんとも普通ではない人たちがこれでもかこれでもかと登場する。浅草という場所が彼らを呼び寄せたのか、撮影者である鬼海弘雄さんが吸い寄せられたのか、いや、鬼海さんが撮るからこそ、それぞれの人の持つ異様さがクローズアップされるのだろう。撮影時期は1973年から2013年と長いが、この40年は一瞬で、どの人も今も浅草に行けば会えそうな気がしてくるから不思議だ。

  • 1ページに1人、世に言う“一般人”の白黒写真と簡単な説明・年代が掲載されたシンプルな構成。レンズをまっすぐに見据えた人々の背景にどんな人生があるのだろうかと想像を巡らせる。私も含めて一括りにされてしまう“世間のひと”は、一人一人の顔が違うように、醸し出す空気が異なるように、十人十色それぞれの人生模様がある。「自分はいま、ここにいる」そんな力強いメッセージがたった1枚の写真から伝わる。
    今の私は写真にどう映るのだろう。他人を見て、自分を見る。

  • 「毎日新聞」(2014年6月8日付朝刊)で
    紹介されていました。
    (2014年6月9日)

  • 「世間のひと」というタイトルだけど、写ってる人はどうも所謂「ふつうの人」ではない。言ってしまえば「はみだし者」である。だからこその強いクセが白黒のポートレートの中でむんと匂い立っている。世間にチャックが開いたおじさんってこんなにいる?!って思った笑 そんな彼らだから、撮影された年代はバラバラなのに時代感とは無縁な雰囲気を感じる。その背景には、撮影地である浅草という土地の性格もあるのだろう。 読み終わると、冒頭に鬼海さんが記した「王たちの群像」という言葉がとてもしっくりくる。

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著者プロフィール

1945年山形県生まれ。法政大学文学部哲学科卒業後、遠洋マグロ漁船乗組員、暗室マンなどのさまざまな職業を経て写真家に。1973年より浅草で撮り続けている肖像写真群は『王たちの肖像』『や・ちまた』『PERSONA』『Asakusa Portraits』などの写真集に集成されている。長年にわたりテーマを追い続ける厳格な表現行為で知られ、インドや東京各地を撮り重ねるシリーズも継続中。随筆の著書も『印度や月山』(白水社)『眼と風の記憶』(岩波書店)などがある。

「2019年 『PERSONA 最終章』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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