娘と私 (ちくま文庫 し 39-3)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (649ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480432209

感想・レビュー・書評

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  • この父親、子供が小さいのに離れて暮らすと独身に戻ったように気楽になったり、生計が立たずまだ勉強したいと思ったり、30代はまだ子供だ、みたいに自分で言って、共感できるわー。子供が産まれたからって大人になるわけではない。育児ノイローゼの親は読んで気楽になってほしい。でも、再婚した妻と新婚旅行の夜に避妊薬わたすなんてがっかりさせてくれるわ。風俗にも悪びれず行くし、こんな家族の話の中で平気でこういう行動を書かれると、男ってほんと人間として生まれて偽善者として育つものなんだなと思う。
    それにしても、新しい妻との間に子供が生まれることと自分の前妻との子のことで勝手に葛藤して、どこまで自分の世界に生きてるのやら。でも子持ち再婚の男はこんな気持ちなんだなとわかったのは良かった。
    マリの結婚相手が年下なのを、10才以上年下の妻が婆さんくさく見えてきたから不安なんてほんとこの男はあきれるね。

  •  
    ── 獅子 文六《娘と私 197202‥ 新潮文庫 20141110 ちくま文庫》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4480432205
     
    <PRE>
     獅子 文六 作家 18930701 横浜 東京 19691213 /演出/籍=岩田 豊雄
    http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/search?idst=87518&key=%BB%E2%BB%D2+%CA%B8%CF%BB
    ────────────────────────────────
     檀 一雄  作家 19120203 山梨 東京 19760102 63 /東京大学経済学部“最後の無頼派”
    ♀檀 ふみ  女優 19540605 東京 /一雄の長女~《青春の蹉跌 19740629 東京映画》
    http://d.hatena.ne.jp/adlib/20010517
     麿は摩ちがい団ちがい ~ 團団壇ご三家の人々 ~
    </PRE>
     
    ── 檀 一雄《娘と私 200806‥ 新潮CD》
     檀 ふみ・朗読《檀 一雄エッセイ集》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4108302133
     
    http://d.hatena.ne.jp/adlib/19691213
     どさくさ ~ てんやわんや & やつさもつさ ~
     
    (20170430)
     

  • 獅子文六は、はじめて。思っていたよりずっと現代風の私小説。

  • 【装幀・デザイン】
    宇都宮美鈴  河村怜
    【あらすじ】
    文豪、獅子文六が「人間」としても「作家」としても激動の時を過ごした昭和初期から戦後を回想し、深い家族愛から綴られた自伝小説の傑作。亡き妻に捧げられたこの作品は、母を失った病弱な愛娘の成長を見届ける父親としての眼差し、作家としての苦難の時代を支え、継娘を育てあげ世を去った妻への愛、そしてそれらを全て受け止める一人の人間の大きな物語である。

  • 年月というものをしみじみと感じる作品です。

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著者プロフィール

1893─1969年。横浜生まれ。小説家・劇作家・演出家。本名・岩田豊雄。慶應義塾大学文科予科中退。フランスで演劇理論を学び日本の演劇振興に尽力、岸田國士、久保田万太郎らと文学座を結成した。一方、庶民生活の日常をとらえウィットとユーモアに富んだ小説は人気を博し、昭和を代表する作家となる。『コーヒーと恋愛』『てんやわんや』『娘と私』『七時間半』『悦ちゃん』『自由学校』(以上、ちくま文庫)。『娘と私』はNHK連続テレビ小説の1作目となった。『ちんちん電車』『食味歳時記』などエッセイも多く残した。日本芸術院賞受賞、文化勲章受章。


「2017年 『バナナ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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