増補 オオカミ少女はいなかった: スキャンダラスな心理学 (ちくま文庫)
- 筑摩書房 (2015年5月8日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480432698
感想・レビュー・書評
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https://calil.jp/book/478851124X
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三浦しをんさんが紹介されていたのを読んで、手に取りました。
サブリミナル効果、すっかり信じていました。
よく考えず、疑いもしていなかった自分に気付きました。 -
キャ、アマラとカマラのお話とかサブリミナルとか信じてたクチです…。しょぼん。
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すでに否定されているのに、何度も何度も事実として扱われ、テキストにさえ載ってしまう、心理学の学説の迷信や誤解。
それらがいかに生み出され、なぜだまされてしまうのか。
驚きのねつ造の歴史です。
オオカミ少女アマラとカマラはいなかった?
サブリミナル効果はでっち上げ?
虹が3色にしか見えない民族が本当にいる?
面白かった。 -
ひとりあるき
忘れない -
『[増補]オオカミ少女はいなかった――スキャンダラスな心理学』(ちくま文庫 2015)
著者:鈴木光太郎
カバーデザイン:石間 淳
カバーイラスト:きたざわけんじ
【目次】
まえがき [003-004]
目次 [005-007]
1章 オオカミ少女はいなかった――アマラとカマラの物語 011
2章 まぼろしのサブリミナル――マスメディアが作り出した神話 060
3章 3色の虹?――言語・文化相対仮説をめぐる問題 089
4章 バートのデータ捏造事件――そしてふたごをめぐるミステリー 134
5章 なぜ母親は赤ちゃんを左胸で抱くか――ソークの説をめぐる問題 168
6章 実験者が結果を作り出す?――クレヴァー・ハンスとニム・チンプスキー 189
7章 プラナリアの学習実験――記憶物質とマコーネルをめぐる事件 219
8章 ワトソンとアルバート坊や――恐怖条件づけとワトソンの育児書 245
9章 心理学の歴史は短いか――心理学のウサン臭さを消すために 283
あとがき(2008年7月 鈴木光太郎) [296-297]
文庫版あとがき(2015年3月 鈴木光太郎) [298-299]
注 [300-330]
図版出典 [331-333] -
オオカミ少女とサブリミナル効果は結構有名な話だけど、まだ信じてる人は多いと思います。
特にサブリミナル効果は、メディアが素早く規制した事により、学術的な検証がされてないのに信じられているという、、、
他にも色々載っていて面白かったです。 -
心理
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心理学といふ怪しい学問と、「マニュアライズされうる教育」と言ふものへ、魅かれなけらばならない人間のさがと、それをひっかけてしまふ皆さんのアレ。
カマラとアマラに関するいろいろ、(確かに「狼のように木に登る」のは変だよな)プラナリアでの学習の、説得力のある点、恐怖条件をやった被験者は、aちゃんと倫理上ダメな状態になってるのがゐない(厳密には一応ゐるけど実験に依るのか微妙な感じのアレがある) bさういふモルモットとしてかなり不適当な人が可能性ある人にゐる と言ふあれが満載。
著者にはお疲れさまでしたと言ひたい。