- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480438256
作品紹介・あらすじ
食べることは、いのちへの賛歌。日々の暮らしでめぐり会う四季の恵みと喜びを、滋味深くつづるエッセイ集。書下ろし四篇を新たに収録。解説 坂崎重盛
感想・レビュー・書評
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食べることは、いのちへの賛歌。日々の暮らしでめぐり会う四季の恵みと喜びを、滋味深くつづるエッセイ集。書下ろし四篇を新たに収録。
一時期石田さんの作品を読んでいた時期があった。
久しぶりに手に取ってみたが、やっぱりいい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
リズミカルに進む文章と、どこか懐かしい気持ちになれる。温かいエッセイでした。元気もらえる。
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相変わらず読んでて気持ちいい文章。書き下ろしの
「巣ごもりの四季」は胸が痛い。コロナという言葉を使いたくないんだと思った。優しい方だと思う。 -
読み終えるのがもったいなくて、文庫本をテーブルの端っこに置いといて、家事や仕事や勉強の合間に、ちょっとずつ味わいました。
千さんの文章は、軽やかだけれど、昭和の香りがする。お年はいくつなのかしら? 調べると1968年生まれ、昭和のうちに大人になった、ほぼ同世代とわかる。
クスッとしてしまうエピソードに油断していると、しゅっと一刷毛、心の奥の、なつかしいものが沈殿しているエリアに触れてくる。育った場所、食べてきたものが違っても、そのままわかる感触が、ところどころに散りばめられているのだ。
このひとの書くものを、もっと読んでみたい。 -
料理についてのエッセイをひさしぶりに読みました。生活についてのエッセイといった方がいいかもしれません。大豆を刻みネギ・青のり・からし醤油であえるのは今度やってみたいです。書き下ろしの「巣ごもりの四季」はコロナ禍の著者の生活が反映されています。人恋しい感情を抱きやすい方なのかな。ウイルスのせいで人と出会えない、触れ合えないことをとても悲しんでいらっしゃることがよく伝わってくる文章です。
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読んでいておなかがすいてくる。独特のリズム。
これを書いていた頃の著者はちょうど自分と同年代、「それ分かるなあ」ってところがある。最近のご様子が苦労されているようで心配 -
こちらもおやつの時間に少しずつ、大事に読みすすめて今日、あとがきを読んで読み終わった。
日々の流れの中で生きていくために、食べる。飲む。しんどい時もうれしい時も箸を持つ。杯を持つ。そうしたこころの雲行きと共に寄り添ってくれるおいしいものたちを、かざらない言葉とどこか穏やかで楽しいリズムで描かれている。
わたしの日々にすこしの温かさを添えてくれた本でした。 -
食エッセイばっかだな、おい。
しかし、これはなんという豊かな文字と言葉でつづられていることよ。おいしそうなオノマトペ、ゆったりした心もち、なつかしい記憶。何度も読み返すであろう食卓の文学。 -
いいなぁ。のんびりと。でもまだお若い方のようだ。こんにゃくと厚揚げと大根の煮物作りました、うまかった。