増補 本屋になりたい ――この島の本を売る (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 390
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480438294

作品紹介・あらすじ

東京の超巨大新刊書店員から那覇の極小古書店主に。島の本を買い取り、売る日々の中で考えたこととは。文庫化に際し1章加筆。解説 小野正嗣

感想・レビュー・書評

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  • SUNDAY LIBRARY:私的本屋賞『本屋になりたい この島の本を売る』宇田智子・著 | 毎日新聞(2015/7/7)
    https://mainichi.jp/articles/20150706/org/00m/040/025000c

    【書評】『本屋になりたい この島の本を売る』宇田智子著 - 産経ニュース(2015/7/12)
    https://www.sankei.com/article/20150712-326DZ7W575PEPMXTBA6YO4T5OI/photo/FNE7BGVAYZNO3OFH47DG3GRVSY/

    増補 本屋になりたい 宇田 智子(著/文) - 筑摩書房 | 版元ドットコム
    https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784480438294

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      honto店舗情報 - 『増補 本屋になりたい ―この島の本を売る』 『ドライブイン探訪』刊行記念 オンラインイベント 宇田智子(市場の古本...
      honto店舗情報 - 『増補 本屋になりたい ―この島の本を売る』 『ドライブイン探訪』刊行記念 オンラインイベント 宇田智子(市場の古本屋ウララ・元ジュンク堂書店店員)×橋本倫史(ノンフィクションライター)×柴崎友香(作家)
      https://honto.jp/store/news/detail_041000067644.html?shgcd=HB300
      2022/07/10
  • 以前から読みたいと思っていたところ、増補版が出ていたのでラッキー!でした。

    まずは、増補版に追加された6章から読み始めました。
    7年という年月、コロナ禍、商店街の変化など、この章だけでもとても深いお話でした。そして、1章に遡って読みましたが、一見ゆるい感だけれど古本屋としての矜持、伝わりました。
    本屋にはなれないけれど、本の未来に向けてこれからも何かしら出来ることがあれば、関わっていきたいと強く思いました。

  • 今まさに読んでいるところ。
    沖縄に旅行に行った後、半月ほどして知った同じ著者の「那覇の市場で古本屋」を読んで、すっかりファンになってしまった。沖縄と本屋が好きで手に取っただけなのに、このひとの書く文章がもっと読みたい。リズムのある文体、沖縄と本と本屋に対する気持ち。「おもしろい」と思って新天地に飛び込んだ行動力も、ただただ素敵だ。
    また沖縄に行く時は、必ずこの方の営む古本屋「市場の古本屋 ウララ」に足を運んで、本を買いたい。

  • 今自分の住んでいる、いつも行く本屋さんでこの本を見つけて気になって買った。実はブックオフで売っていないかチェックしたが。

    ちょうど本屋さんの本の特集コーナーみたいなのがあって他にも面白そうなものが何冊もあった。

    この本の内容も町の本屋さんとはみたいな感じで、本を通じて様々な思いが語られている。

    いつも行く本屋さんの見方が変わった。

  • 面白かった。私には著書の考えや姿勢が変わっていくところに引き込まれた。

  • 沖縄好きで本好きにはたまらない面白さ
    もっと早くこの本に出会いたかった
    今年は沖縄行ってぜひこのお店に行きたいと強く思う

  • 沖縄で古本屋を経営する著者の、開業経緯、本屋としての在り方をゆっくりと考えていく過程を記した一冊。
    想像していたより、沖縄の風土を感じるエッセイでした。

  • 本好きなら、一度は思ったことがある
    『本屋になりたい』
    を、実際に叶えた人が感じる
    日常を垣間見る物語。


    ▶︎読んでほしい人
    何か新しいことを始めようと思っている人


    ▶︎きっかけ
    古本屋さんで、3冊も売っていたから。
    純粋に、気になった!

  • 「本屋になりたい」の一念で、東京の巨大新刊書店の店員をやめて、沖縄の市場中央通りにある小さな古本屋を開いた著者のエッセイ。

    最近通うようになった古本屋さんがあり、古本屋なのに新しい本や雑貨が置かれていたり、集まってくる本の傾向だったり値付けだったり、色々気になっていたことがよくわかって面白かった。

    岩田書院という、ひとりで運営されている出版社の方への取材の話が面白かった。
    「利益が薄くて他社では出せない本も、岩田書院なら出せます。大きな出版社なら社員に給料を払わなきゃいけないから、それに見合うだけの売上が必要ですが、なにしろぼくはひとりなので。ひとりだからこそ採算がとれる仕事、出せる本があるんです」
    大きな規模でないと儲からないのではないかと思っていたけれど、逆だからこそできることがあるんだと、目から鱗だった。

    本屋のことだけでなく、沖縄の市場の中のお店の話として、色々と知れて面白かった。

  • 本屋という職業にぼんやりと憧れを持っていたので手に取ってみた。
    著者が店主を勤めているのは、沖縄の商店街のアーケードにある、日本一?小さな古書店で、そこには観光客から地元の人まで、いろいろな人が訪れる。
    沖縄というと、特別な場所であるように読み始めたときは感じたが、著者の、お客さんが読みたい本を置くこと、という姿勢は、どんな場所の本屋にも通じる普遍的なものだ。
    好きな本、読んでほしい本を売りたい、という気持ちだけでは書店は成り立たない、という言葉にはグサリときた。
    私がなんとなく理想的に考える書店はそういうものだったからだ。
    しかし、当たり前だが、私の知らない本の中にも、素晴らしい本はごまんとあり、また、決して好きになれないような本でも、それを欲する人がいる限り、売買するのが商売なのだ。
    本と読者を勝手にジャッジするような姿勢は、全く本屋としてあるべき姿ではないだろうし、本屋じゃなくとも、本にも人間にも、勝手にそんな押し付けをしてはダメだったんだ、と至極当然のことに気付かされた。
    このアプリで、本の評価に星をつけることにも、ちょっと疑問に思ってしまったが、これは読んだ上でのあくまで自分個人的な評価だから…とお茶を濁しておく。

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著者プロフィール

宇田智子(うだ・ともこ)
1980年神奈川県生まれ。2002年にジュンク堂書店に入社、人文書担当。2009年、那覇店開店に伴い異動。2011年7月に退職し、同年11月11日、那覇市の第一牧志公設市場の向かいに「市場の古本屋ウララ」を開店する。著書に『那覇の市場で古本屋 ひょっこり始めた〈ウララ〉の日々』(ボーダーインク)、『市場のことば、本の声』(晶文社)ほか。2014年、第7回「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」を受賞。

「2022年 『増補 本屋になりたい この島の本を売る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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