娘の学校 (ちくま文庫 な-2-14)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480439055

作品紹介・あらすじ

4人の実の幼い娘たちに語りかける形で書いた著者の代表作。常識を疑い、自分の頭で考え抜くことを旨とする、寄り道多数の授業を展開する。

感想・レビュー・書評

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  • 『娘の学校』|感想・レビュー - 読書メーター
    https://bookmeter.com/books/249328

    (時代の栞)「娘の学校」 1969年刊・なだいなだ 新しい父親像:朝日新聞デジタル(有料記事2021年4月28日)
    https://www.asahi.com/articles/DA3S14887876.html

    筑摩書房 娘の学校 / なだ いなだ 著
    https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480439055/

  • 単行本も中公文庫版も全集も長らく絶版で入手困難だったのが、ついに復刊!(ありがとうちくま文庫、さすがだちくま文庫) 
    底本は『なだいなだ全集 8巻』(筑摩書房)。しばらくまえに夕刊の記事で取り上げられたのを読んで興味を持って図書館で借りて読み、復刊をずっと心待ちにしていたのでうれしい。解説はその新聞記事でコメントを寄せていたドミニク・チェン。

    4人の幼い娘にいずれ理解してほしいと思うことをやさしく語りかけるスタイルで、それは半世紀前であれば普通「女らしく」となりそうなところがむしろ男女の別をはじめとした常識や決めつけを疑い、呪縛から解き放たれ自分の頭で考えて生きることを東西の哲学や小説からの引用も交えつつおもしろく説いて聞かせている。
    娘だけでなく息子やあたらしく親や教師になる大人にもひろく開かれた学校なので、タイトルに惑わされずに多くの人の手に届いてほしいと思う。

  • 「すべての親の必読書」という帯の文句に惹かれて読んでみた。
    てっきり「なだいなだが娘に伝えたいことTOP10」のような内容かと思っていたが、どちらかというと娘の言動や当時盛り上がっていた学生運動やフランス5月革命のニュースから着想を得たテーマについて、娘に語りかけるという体裁で綴られたエッセイ集だった。
    手に取った時に期待していた内容ではなかったものの、現実的な話題から徐々に観念的な視点が加えられていくので「言われてみればなるほど」と思うことが多く面白かった。
    育児的なアドバイスとしては「いい子が親にとって都合のいい子という意味であってはならない」という視点は忘れないでいようと思った。

  • いい子というのは親にとって都合のいい子と置き換えられる、という文がすごく心に残った。

  • まとまった意見ではなく、あちこち話が脱線してゴチャゴチャしてゐる。

  • 幼い娘達を相手に、授業と言う名目で音楽や文学・政治などを、優しい言葉で語っている。
    「女らしさ」の様な押し付けが無い、フラットな考えは良い気付きを得られる。

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著者プロフィール

なだいなだ:1929-2013年。東京生まれ。精神科医、作家。フランス留学後、東京武蔵野病院などを経て、国立療養所久里浜病院のアルコール依存治療専門病棟に勤務。1965年、『パパのおくりもの』で作家デビュー。著書に『TN君の伝記』『くるいきちがい考』『心の底をのぞいたら』『こころの底に見えたもの』『ふり返る勇気』などがある。

「2023年 『娘の学校』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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