死と後世 (ちくま学芸文庫 シ-43-1)

  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480511881

作品紹介・あらすじ

われわれの死後も人類が存続するであろうこと、それは想像以上に人の生を支えている。二つのシナリオをもとに倫理の根源に迫った講義。本邦初訳。

感想・レビュー・書評

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  • 人類の生存は、時にはその順序が直観から逆転するほど、個人の実存に必要である。
    子供とは何か、実子はやはり親のエゴのためでしかないと思うし、それで存続してきたのが生物であり人類ならこの帰納法は恥じるものではない気もしている

  • 人の人生に感じる価値は子孫が暗黙の前提になっているというのは、たしかに非常に面白い切り口だと思った。

    私は、人間は物語に生きていると思うが、物語が続くことを前提にしているというのはなるほどと感じた。

    また、環境や戦争などの終末的な可能性に対抗し、「みんな(社会、世界)」が、「みんな」を守るための連帯を探るための可能性かもしれないとおもった。

  • アメリカ哲学ってこんな感じですよね。思考実験と論理学。問題設定は確かにオリジナルな気がしますが。

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著者プロフィール

サミュエル・シェフラー(Samuel Scheffler):1951年生まれ。ニューヨーク大学哲学科教授。ハーヴァード大学卒業後、プリンストン大学にて博士号を取得。主な研究部門は道徳哲学、政治哲学、価値理論。アメリカ学士院会員。著書にThe Rejection of Consequentialism(1982/1994), Human Morality(1992), Boundaries and Allegiances(2001), Equality and Tradition(2010), Why Worry about Future Generations?(2018)がある。

「2023年 『死と後世』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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