宇宙がよろこぶ生命論 (ちくまプリマー新書 112)

著者 :
  • 筑摩書房
3.14
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本棚登録 : 46
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480688149

作品紹介・あらすじ

宇宙生命よ、応答せよ。数億光年のスケールから粒子レベルの微細な世界まで、とことん「生命」を追いかける知的な宇宙旅行に案内しよう。「宇宙の中の自分」を体感できる、宇宙論と生命論の幸福な融合。

感想・レビュー・書評

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  • 宇宙がよろこぶ生命論 (ちくまプリマー新書)

  • 面白い構成だ。序章のあとは、水H2Oの不思議さに結構なページを割き、そのあとに化学の延長で、ATPによるエネルギー代謝の話題。そして光合成→光→電磁波エネルギー→太陽→恒星→宇宙という展開。そして著者らしい宇宙観、生命観そして若者のむけた人生観に近い哲学までを語る。結局は、右手型アミノ酸生物とケイ素タイプの宇宙人を探していてワクワクするが、「高校の化学でならう〜」という前置きのあとの説明が理解できなくて悔しかった。

  • 勉強になりました。

  • [ 内容 ]
    宇宙生命よ、応答せよ。
    数億光年のスケールから粒子レベルの微細な世界まで、とことん「生命」を追いかける知的な宇宙旅行に案内しよう。
    「宇宙の中の自分」を体感できる、宇宙論と生命論の幸福な融合。

    [ 目次 ]
    第1章 生命のうつわ、ウチュウ―宇宙論入門の入門
    第2章 水、この奇妙なるもの―生命にとって唯一無二の物質
    第3章 生命を駆動する化学エネルギー―量子構造を理解する
    第4章 電磁気力と生命―わが太陽から放射される色と光の恵み
    第5章 生命の偶然と必然―生命と非生命のあいだ
    第6章 可能性と実在性―「星が輝く宇宙」に満ちるもの

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 読書録をまとめようが無い気がするが、
    それが著書の狙いなのかもしれない。

    目次
    第1章 生命のうつわ、ウチュウ―宇宙論入門の入門
    第2章 水、この奇妙なるもの―生命にとって唯一無二の物質
    第3章 生命を駆動する化学エネルギー―量子構造を理解する
    第4章 電磁気力と生命―わが太陽から放射される色と光の恵み
    第5章 生命の偶然と必然―生命と非生命のあいだ
    第6章 可能性と実在性―「星が輝く宇宙」に満ちるもの


     ちょっと前に、NASAで新生命体のニュースもあり、少し、宇宙生命体に興味があったところで、著書をとってみた。なるほど、著書を読むと、新生命体の存在もあるような気がしてくる。

     宇宙の誕生から始まって、話が生命論、DNA, 水、量子化学、電磁気学、しまいにはこの世は、単宇宙のユニバースではなく、多宇宙(マルチバース)であると話が飛躍し、現実と仮想の区別もよく分からなくなっている。

     宇宙の内容であれば、宇宙に絞ってまとめた方がいいとは思うけど、恐らく著者は、この地球に存在しているという世界が、非常に奇跡的だということを主張したいがために、あえて、一見関係なさそうな水や量子化学といった内容を盛り込んでいるのかもしれない。

     著者には夢があり情熱があることはよく分かる。どちらかというと、そういった夢や情熱を感情的に語っている感じがする。もうすこし、ロジカルに書かれていると、読者の方も、付いていけると思うのだが。

     まあ、著者の意気込みは充分伝わってくるので、宇宙生命体の可能性に興味のある人は、宇宙に触れるという意味で著書に手を伸ばしてもいいかもしれない。

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著者プロフィール

1961年、人類初の宇宙飛行の日に生まれる。深海生物学、微生物生態学、系統地理学を専門とし、極地、深海、砂漠、地底など、世界中の極限環境にいる生物を探索する。筑波大学大学院生物科学研究科博士課程修了、海洋科学技術センター(JAMSTEC、現・海洋研究開発機構研究員)、カリフォルニア大学サンタバーバラ校海洋科学研究所客員研究員などを経て、現在、広島大学大学院生物圏科学研究科教授。『宇宙がよろこぶ生命論』(ちくまプリマー新書)、『形態の生命誌――なぜ生物にカタチがあるのか』(新潮選書)、『辺境生物探訪記 生命の本質を求めて』(共著・光文社新書)、『地球外生命 われわれは孤独か』(共著・岩波新書)、『生命の始まりを探して僕は生物学者になった』(河出書房新社)ほか著書多数。

「2016年 『ビッグヒストリー われわれはどこから来て、どこへ行くのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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