ヒロシマ、ナガサキ、フクシマ: 原子力を受け入れた日本 (ちくまプリマー新書 165)

  • 筑摩書房
4.10
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感想 : 46
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  • Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480688699

感想・レビュー・書評

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  • チェルノブイリやヒロシマなど
    核に関する本をたくさん読んだ。

    解りたくて読んでいたのに
    何だか心にモヤモヤする感じが残っていた。

    この本を読んで
    その原因が、わかった気がした。

    - - - - -

    特に共感した項目。

    ■左翼とは何ですか P41
    ■歴史に共感するということ P51
    ■ヒロシマとナガサキへ無警告原爆投下 P87
    ■反核から原子力導入へ、突然の転回 P111
    ■安全が神話になるとき P120
    ■「わからない」を超える力 P130
    ■コミュニケーションの回路をもつこと P144
    ■アメリカにとってのヒロシマ P160
    ■五度目の被ばくに学ぶこと P170

  • H25/1/1

  • ランディさんが自分で調べて自分の頭で考えた、核のこと。一読の価値ありです。私は何度でも読みたいです。

  • 年越しの一冊にはヘビーであったが、今読むべき内容であった。貧しい敗戦国の国家の利益として原子力を受け入れた日本。安全神話が、核競争が核による核の抑止という「安全」のために進められてきたことによる、「安全」という言葉の危うさに立脚している。隠蔽に共謀してきたという自責。対立ではなく、原子力への理解と世界に共通する倫理の確立が我々には必要だ。原子力はは既に存在しているのだから。
    サンカーラへの橋渡し的に読んでみたが、これから原子力を二元論ではなく、考え続けるであろう。

  • 日本がどのような経緯で被爆国になっていったか、わかりやすく説明されていた。自分の中で整理できた。

  • 資料ID:92115287
    請求記号:
    配置場所:新書コーナー

  • たまたま図書館で検索したらひっかかった本。
    著者も割合なじみ深い田口ランディ氏。
    このタイトルとランディさんが結びつかず不思議だなと思ったのが読むきっかけとなった。

    全く知らないことだったんだけど
    ランディさんはこの10年ほど原発とか原子力に関してとても勉強されて
    メーリングリストなども出したり、関連のイベントを企画したりという活動をしてこられたそうだ。
    彼女は茨城県出身で
    1999年の茨城県東海村の原子力発電所での臨界事故を知ったのが原子力に向き合うきっかけとなったそうだ。

    どうして世界唯一の被爆国・日本が戦後10年ほどのうちに原子力を受け入れ
    今や原発大国になったのか?
    ヒロシマ、ナガサキの辛い経験が色濃く残っているはずなのに
    反核、反原発を声高に叫ばなかったのはなぜか?

    そもそもの素朴な疑問としてランディさんはこのように言われています。
    ランディさんなりの見解はとても私のような政治・経済などとんと苦手な私にもわかりやすく
    「はーなるほど!」と頷ける部分がたくさんあった。
    第二次世界大戦におけるアメリカ大統領に宛てたアインシュタインの手紙のくだりは皮肉な運命としかいいようがない。
    歴史に“たられば”は言っても仕方がないことだけれど
    色々かんがえさせられた。

  • 読み助2012年8月4日(土)を参照のこと。http://yomisuke.tea-nifty.com/yomisuke/2012/08/165-456a.html

  • 今年研修で広島に行く機会があり、平和記念公園や原爆ドームを目の当たりにして、なんで原爆を落とされた国が、原発大国になったのか疑問に思った。そんな時に調べてみたら出会ったのがこの1冊。

    なぜ原爆は投下されたのか?
    なぜ原子力を受け入れたのか?などの時代背景がとても分かりやすく書かれていました。

    おススメです☆

  • 作家さんの取材から見た原子力のお話。

    アメリカがどうして原爆を日本に投下したか、その後、原子力を日本に持ち込んだのはなぜか、そして安全神話はいかにして作りだされたか…色々な問題について語られているのですが、今考えるべき事は何か、日本は原子力とどう向き合うべきか、そして反核を叫ぶ人々はその先にある全てを覚悟したうえでの反核であるか…とにかくいろいろ考えさせられました。

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著者プロフィール

作家。

「2015年 『講座スピリチュアル学 第4巻 スピリチュアリティと環境』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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