「研究室」に行ってみた。 (ちくまプリマ―新書)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480689252

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  • 「砂漠のバッタの謎を追う」研究室というよりも砂漠のフィールドワーク。「宇宙旅行を実現するために」民間の宇宙船が主役の時代がきつつある。「生物に学んだロボットを作る」ロボット工学にとって歩行が一つのポイント。ロボットは歩行するために生物の数十倍のエネルギーを消費している。「地球に存在しない新元素を創りだす」超重元素を創る。10数年で成功はたった3度。でも元素表の空白を埋める作業は凄い。「宇宙エレベーターは可能である」まだ実現は遠いみたい。「すべては地理学だった」文系理系にこだわらず活動しようとするなら、日本ではとりあえず理系に進むしか手がなさそう。

  • 紹介されてる研究者6人それぞれの研究内容と熱量が詰まっている。「はじめに」で『自分が十代の頃にこういう人たちに出会いたかったな』と述べているように、全員が大望を抱き熱をもって語る姿は胸を熱くさせる。特に「宇宙旅行を実現するために」の高橋有希さんのキャリアに、本当にこんな歩みをしている人がいるんだ!と憧れる。一方で会社員として40代となった身には、17年間に新元素を追い続けた「地球に存在しない新元素を創りだす」の森田浩介さんや、会社で研究を続ける「宇宙エレベーターは可能である」の石川洋二さんの言葉には目頭が熱くなった。

  • 科学の先端で活躍しているひとの取材記事。

    最初に登場する、前野ウルド浩太郎さんのサバクトビバッタのはなしが気に入った。
    思わず、ウルドさんの本を購入してしまいました(笑)。

  • 日本の理系文系というくくりではなく、それがクロスオーバーするような世界のしかも先端的情報を開示、それはバッタから宇宙旅行・宇宙エレベーター・ロボット・元素等広範囲に及び興味が尽きない面白さだ。

  • これまで知らなかった世界を掘り下げている人達には物語がある.しかし,その物語は敢えて語らず,その先にある精神と人とを描こうとする.シリーズ化して貰いたい.

  • なによりもいつも笑顔を絶やさないこと。笑顔には科学の真実や素敵な人、幸福や人生の愉しみを引き寄せる力がある。

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著者プロフィール

1964年兵庫県明石市生まれ、千葉県千葉市育ち。文筆家。東京大学教養学部卒業。日本テレビ勤務中、1995年『クジラを捕って、考えた』でノンフィクション作家としてデビュー。退社後、1998年『夏のロケット』で小説家デビュー。小説に『せちやん 星を聴く人』『銀河のワールドカップ』『算数宇宙の冒険』『ギャングエイジ』『雲の王』『12月の夏休み』など。ノンフィクションに『PTA再活用論』『動物園にできること』『ペンギン、日本人と出会う』『イルカと泳ぎ、イルカを食べる』など、著書多数。現在、ナショナル ジオグラフィック日本版および日経ビジネスオンラインのウェブサイトで「・研究室・に行ってみた。」を連載中。

「2020年 『「色のふしぎ」と不思議な社会』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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