〈自分らしさ〉って何だろう?: 自分と向き合う心理学 (ちくまプリマー新書 236)
- 筑摩書房 (2015年6月8日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480689405
感想・レビュー・書評
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自分さがし
ジコチュウ
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シブ知 1・2
かかった時間 50分
まさに、思春期に「自分ってなんだろう」と考えるためのヒント。と言いつつ、前半はワカモノの興味を引く疑問(なぜ自分が気になる?とか、ひとの目が気になる?とか)を、心理学的知見をなんとなく並べながら、読者と一緒に、なぜだろう?なぜだろう?と繰り返している印象。
著者が本当に書きたかったのは後半だと思う。すなわち、アイデンティティ=自己物語、ということ。これを語っている部分では、具体例も引用も的確で面白かった。
ちくまプリマーなので中高生向けだとは思うが、回りくどい前半をスパッとやっちゃって、自己物語についてがっつり書いたらいいのになあ、とか思っていたら、巻末にちゃっかりCMがあった。
なんていうか、必要以上にわかりやすく書こうとして、結果面白さが薄まる、というのはよくあることなんだなあと思った。いやでも、ターゲット読者である中高生ってこんなもんか? -
ちくまプリマー新書らしい本。
やさしい語り口で、具体例も多く踏まえながら、書名の通り〈自分らしさ〉について丁寧に議論されているので、〈自分〉というものに悩む高校生や大学生にはぜひおすすめしたい本でした。 -
「自分らしさ」について研究してきた心理学者である著者による、「自分らしさ」を考えるためのヒント集のような著書。
フローチャート的に「自分らしさ」への道を示してくれるような内容ではないが、他者との関わりや自己を物語として顧みる必要性など、自分らしさを認識できる場面、考え方のエッセンスが散りばめられているので、参考になる。
また、ともすれば否定的になりがちな自己認識を、様々な観点からポジティブに捉えており、「○○できていない自分」から「そんな中でも○○はできている」というよい気づきを促してくれる部分も助かった。
ただ、対象読者層としては学生あたりを想定していると思われるので、自分らしさについて「青年期のいまはこう考えてしまいがちだけど、こういう過程を経て大人になったら乗り越えられるよ」という囁きは、「大人」の読者には刺さらないし、劣等感を刺激すらしてしまうのではないか、と感じた。 -
自分の年齢を考えれば、今さら~なのだが、読んでみた。
自分をきちんと見つめてこなかったなぁ、と改めて思う。
日本人のコミュニケーションと欧米人のコミュニケーションの違いに納得。 -
私にとっては 面白い本でした。今まで悩んでいた事、人生の中でぶつかる難問、自分が嫌だーって思って悩んでいた事。この本に出会えて良かったと思いました。ヒントがたくさん詰まっていて、日本人の特徴なんだ!って、すーっと頭に入ってくる本でした。また時折読みたいほんです。
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榎本博明さんの本は気にしながらも、あんまり読むことはない。でも、本書はプリマー新書から出てるということで、読んでみた。結果、おもしろかった。こういうことで悩むひとは今後もずっと一定数いるんやろうなぁと思っていて、そういうひとにはぜひ自分を語ることからはじめてほしい。そういう自分も、ひとのことばかり言えへんけど。
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どこもに本当の自分があるはずというのは間違い。自分というのは、今、ここにいる自分しかない。
自分の存在感を取り戻すためには、他者から認知されてること、認められることが必要。